好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
録音:1960年3月、ニューヨーク、RCAビクター・スタ ジオ
好録音度:★★★★★
参考: Apple Music

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調作品95
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調作品135
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
録音:1960年4&10月、ニューヨーク、RCAビクター・スタジオ《★世界初CD化》
好録音度:★★★★★
参考: Apple Music

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シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調D.703「四重奏断章」
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet

録音:1959年2月、ニューヨーク、米国芸術文学アカデミー
好録音度:★★★★★
参考: Apple Music

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ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
録音:1959年5月、ニューヨーク、 スタジオ”B”
好録音度:★★★★☆
参考: Apple Music

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ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第11番ハ長調作品61
ヴォルフ:イタリア風セレナード
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
録音:1959年5月、 ニューヨーク、スタジオ”B”《★世界初CD化》
好録音度:★★★★
参考: Apple Music

最初にお断りをしておきますが,拙ブログの以前からの読者様であれば「またか(^^;」と苦笑しながら読んでいただけると思うのですが,特に今回の録音評は「録り方,楽器音の捉え方」にフォーカスしたものであり,いわゆるオーディオ的クオリティの比率は低いとお考えください。

このリヴィング・ステレオのボックスシリーズは第3弾で,世界初CD化も多く含むそうです。上記のジュリアード四重奏団のディスクも2つが初CD化です。この中でベートーヴェンの第14番とシューベルトの死と乙女は,以前,TESTAMENTから発売されていたものを録音が素晴らしいということで紹介していました。

今回はApple Musicで試聴しました。CDと同じ音源かどうかは定かではありませんが,Apple Music上でのリリース日がいずれも2016年11月18日と,ディスクの発売日とほぼ同時期であることから同じ音源であろうと思われます。

この中ではやはりRCAビクター・スタジオで収録された1960年のベートーヴェンの2枚の録音が良いですね。第14番は音は痩せていて音色のバランスも崩れているものの,残響は皆無で適切な距離感で捉えられた楽器の生々しい質感が素晴らしく音楽がダイレクトに伝わってきます。好録音の良い見本です。第11番,第16番も録音の傾向は同じで,少し人工的な残響のまとわりつきが鬱陶しいものの,楽器音自体はシャープでキレがありこちらも演奏を存分に楽しむことが出来ます。

次に良いのが同じく1960年録音のシューベルトで,これも気になる残響は皆無と言って良く,極めてシャープでキレのよい録音です。音色のバランスはベートーヴェンよりも良いかもしれません。一方スタジオの録音現場の雰囲気,演奏者の存在感は希薄で,やや商品化された音づくりであり,これは善し悪しかなと思います。

ベートーヴェンの第14番とシューベルトの死と乙女はTESTAMENT盤に比べて今回のリマスターによって大幅に音質が改善され,音のヌケと解像感が良くなっています。特にシューベルトが格段に良くなっています。

ドビュッシー,ラヴェルとドヴォルザークは1959年の録音で,ベートーヴェン,シューベルトと比べるとクオリティ面でかなり落ちるため,基本的な録音の仕方は良いのですが,やはりだいぶ聴きづらくなってきます。これはちょっと惜しいですね。

とはいえ,ジュリアード四重奏団の録音がさらに良好な状態で復刻されたのは本当にうれしいことです。これはディスクで持っておきたいところですが,60枚組のセットなのでちょっと買うのをためらっています。分売してくれないですかね...

なおこの他のジュリアード四重奏団の演奏としては,エリオット・カーター,ウィリアム・シューマン,ベルク,ウェーベルンの作品のディスクが含まれています。

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Living Stereo - The Remastered Collector's Edition
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

で,最後にお決まりのいつもの愚痴です(^^;。それにしても,このRCAのリヴィング・ステレオやマーキュリーのリヴィング・プレゼンスなど,1960年前後という50年~60年も前にこれだけの素晴らしい録音をされていたというのが驚異的に思えてなりません。逆に,これらに比べて現代の録音はなんでこんなにつまらない,聴いていて全然面白くないのか,音楽の鼓動がまったく伝わってこないのか,腹立たしくなってきます。世界の多くの人々が名録音と認めるものがこれだけあるにもかかわらず,先人達の偉業から学ぶ気がまったくないとしか思えないです。残念なことです。
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シベリウス:交響曲全集
クルト・ザンデルリンク指揮/ベルリン交響楽団
1970-77年録音
Berlin Classics 0020592BC (C)1997 edelGesellschaft (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

このザンデルリンク指揮/ベルリン交響楽団のシベリウスの全集は以前取り上げていました(→こちら)。実は友人のご厚意で聴かせていただいたディスクだったのですが,演奏も録音も良かったので手に入れたいと思いながら買いそびれていました。先日立ち寄った中古店で安価に販売されているのを見つけ,ようやく念願かなって入手した次第です。

感想に関しては前回の記事を参照していただきたいのですが,特に録音に関しては,クオリティも今の水準からすると少し物足りないところもあり,ちょっと過大評価かなと思いつつも,改めて聴いてみてオーケストラの魅力をきちんと伝えてくれる好録音には違いないということで,五つ星は変えません。

この全集が現役盤でないというのはやっぱり残念ですが,第2番,第4番,第7番はつい先日キングレコードから国内盤がリリースされているようですね(多分同じ演奏だと思います)。
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ナイトフライ The Nightfly
ドナルド・フェイゲン Donald Fagen
WPCR-14170 ワーナーミュージック (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyoTower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

長くバンドをやっている知人が,ミキシング・エンジニアがリファレンス音源として使っていると強力に推薦してくれたディスク。このディスクがミキシングの歴史を変えた!と力説していました。いわゆるAORに属する音楽で,私の守備範囲外の音楽なので聴くのは初めてでした。どこまで本当の話なのか私にはわかりませんが,確かにこれは素晴らしい録音であることは間違いないですね。(Wikipediaにもそのような記載がありました)

このアルバムは1982年のリリースで,所属していたスティーリー・ダンの解散後の最初のソロアルバムで,デジタル録音とのことです。

音のキレの良さ,見通しの良さ,明確で輪郭のくっきりした音像定位,クリアな音色,控え目ながら十分なレンジ感,どれをとっても文句なしですね。低音は必要十分にはありますが,キレが良すぎるためか,量感がそれほどないため軽めのサウンドに感じられます。ポピュラー音楽なので演出された作られた音ですが,リバーブなどはほとんどかけられておらず,ストレートなサウンドが痛快です。音圧競争で海苔波形と化した昨今の録音とは対極にあるような録音ではないかと思います。ポピュラー音楽もこういう録音が普通になって欲しいものです。

私はこのアルバムをe-onkyoで入手しました。48kHz/24bitの音源です。参考に挙げたものはSACDでどちらにしようかちょっと迷いました。通常のCDであればかなり安価に購入できますね。
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ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」
イシュトヴァン・ケルテス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1961年 ウィーン
Apple Musicでの試聴
好録音度:★★★★★
参考: Apple MusicTower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

本ブログをご訪問くださる皆様であればすでにご存じと思いますが,ステレオサウンド紙の企画盤であるStereo Sound リファレンスレコード オーディオ名盤コレクション クラシック編の第1弾として,このケルテスの「新世界より」が10月1日に発売されました。すでにいろいろなサイトでレビューがなされており,私も興味をもって拝見しております。私自身はこのディスクに興味を持ちながらも「新世界より」は聴き比べするほど好きな曲ではないため,入手をためらって今に至っており,まだ手にはしておりません。

しかし,このようにオーディオ専門誌に取り上げられるほどの録音であれば,以前から発売されているディスクでも素晴らしい音で聴けるはずだと思い,まずはApple Musicで聴いてみました。(参考に挙げたディスクはこれと同等と思われるものです)

おぉ,確かにこれは録音が良いですね! それぞれの楽器の生々しさ,音色の自然さ,質感の良さ,分離勘の良さ,いずれも素晴らしいです。1961年の録音なのでちょっと歪みっぽさがありクオリティは時代なりのところはあるものの(Apple Musicの圧縮だから,というのも少しはあるかもしれませんが),このストレートに迫ってくるサウンドは圧巻ですね。ステレオサウンドが独自に復刻を手がけるのも納得がいく素性の良さをこの録音は持っていますね。Apple Musicでもそれは十分に伝わってきます。これは俄然ステレオサウンドのディスクを聴きたくなってきました。(でも我慢我慢...)

それにしても,何度もしつこくて申し訳ないのですが,このような素晴らしい録音のお手本があるのに,現代の録音がそれを無視するかのような腑抜けたものばかりというのが本当に納得いきませんね。
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」,第14番「月光」,第23番「熱情」
グレン・グールド Glenn Gould (Piano)
1966年(第8番),1967年(第14番,第23番) ニューヨーク,30丁目スタジオ
SICC 10199 (P)(C)2014 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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ブラームス:間奏曲集
グレン・グールド Glenn Gould (Piano)
1959年, 1960年 ニューヨーク,30丁目スタジオ
SICC 10204 (P)(C)2014 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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ワーグナー:グレン・グールド編によるピアノ・トランスクリプションズ
ワーグナー:ジークフリート牧歌(オリジナル編成による演奏)(*)
グレン・グールド Glenn Gould (Piano)
グレン・グールド指揮/トロント交響楽団員(*)
1973年 トロント・イートン・オーディトリアム,1982年 トロント,セントローレンス・ホール(*)
SICC 10205 (P)1990 (C)2014 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

先日紹介したモーツアルト:ピアノ・ソナタ全集バッハ録音と同じシリーズです。バッハは2012年の発売でしたが,こちらはモーツァルトと同じ2014年の発売でした。

ブラームスが1959年から1960年,ベートーヴェンが1966年から1967年,ワーグナー編曲が1973年の録音と,上記3枚の録音時期は離れていますが,今までの紹介でも触れてきたように,録音のポリシーは一貫しており,全てスタジオでの録音,残響は全くなくピアノの音色を極めて明瞭に捉えた私にとって最高のピアノ録音です。さすがにブラームスはクオリティ面で若干落ちますが,ほとんど気になりませんし,ワーグナー編曲の録音はもう全くクオリティ面で問題ありません。

グールドは一部のバッハ録音以外はあまり聴いてこなかったので,じっくりと楽しませてもらおうと思います。
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バッハ:インヴェンションとシンフォニア(全曲)
グレン・グールド Glenn Gould (Piano)
1964年3月18,19日 ニューヨーク,30丁目スタジオ
SICC 10168 (P)1964 (C)2012 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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バッハ:平均律クラヴィーア曲集(全曲)
グレン・グールド Glenn Gould (Piano)
[第1巻]1962, 63, 65年,[第2巻]1966, 67, 69年 ニューヨーク,30丁目スタジオ/1971年 トロント,イートン・オーディトリアム
SICC 10162-5 (P)1972 (C)2012 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★☆~★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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バッハ:パルティータ(全曲)
グレン・グールド Glenn Gould (Piano)
1957年(第5番,第6番),1959年(第1番,第2番),1962年(第3番),1962, 63年(第4番) ニューヨーク,30丁目スタジオ
SICC 10166-7 (P)1969 (C)2012 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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バッハ:イギリス組曲(全曲)
グレン・グールド Glenn Gould (Piano)
1971年(第2番),1973年(第1番),1974年(第3番),1974, 76年(第4番,第5番),1975,76年(第6番) トロント,イートン・オーディトリアム
SICC 10169-70 (P)1977 (C)2012 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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バッハ:フランス組曲(全曲),フランス風序曲
グレン・グールド Glenn Gould (Piano)
1971年(第6番),1972年(第1番,第2番),1972, 73年(第3番),1973年(第4番),1971, 73年(第5番,フランス風序曲) トロント,イートン・オーディトリアム
SICC 10171-2 (P)1982 (C)2012 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

先に紹介したモーツァルトのピアノ・ソナタ全集と同じ企画盤です。これが発売された2012年は,グレン・グールド生誕80年,没後30年ということでの日本独自の企画盤とのことです。SACDであることに加え,音匠仕様レーベル・コートが採用されています。

これらのバッハの録音は,1957年から1976年という長期にわたって録音をされています。録音機材の進歩に従って音質は徐々に向上しているのはもちろんですが,録音のポリシーは当初からほぼ一貫しているので,聴いた印象がぶれません。1960年代前半までの録音は,さすがに古くて歪み感が気になるものもありますが,1960年代後半以降の録音はクオリティ面でもほぼ不満がありません。

何度も申し上げているとおり,グールドの録音はスタジオで全く残響のない環境でピアノの音色をストレートに克明に質感高く録った超好録音と言えるものです。これらの一貫した録音はグールドが録音に拘り直接コントロールしていたからこそ実現したんですよね。素晴らしい演奏が最高の状態で残されたことに本当に感謝したいと思います。

なぜこのような録り方をする人が出てこないのかほんと不思議でなりません。
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モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
グレン・グールド Glenn Gould (Piano)
1965-1974年 ニューヨーク,30丁目スタジオおよびトロント,イートン・オーディトリアム
SICC 10200-3 (P)(C)2014 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

いまさら感が強いのですが...(^^;,グールドは演奏も録音も基本的には好きなので,聴きたい曲については出来るだけ良い状態のものを手に入れておきたいということで,日本独自企画のSACD(Hybrid)をいくつか入手していました。レビューし損ねていたので,この機会に触れておきたいと思います。

解説書によると,グールドは最初期の録音(つまり有名なゴルトベルク変奏曲1955年)から録音に深く関わり,常に最新の録音技術(テクノロジー)を取り入れながら一貫性のある録音をしてきたようです。実際に,1957年あたりの録音からすでに録音のポリシーが確立しており,録音機材の進歩によってクオリティは徐々に向上しているものの,録り方は一貫していて年代による変化はほとんど見られません。グールドの数々の素敵な録音は,グールド自身が築き上げてきたものだったのですね。

このモーツァルトの全集録音は,1965年から1974年という時間をかけて完結されたものですが,1965年にはすでに一定水準以上のクオリティでの録音が可能となっていたためか,全体を聴き通しても録音のクオリティで気になるところはほとんどありません。

全てスタジオでの録音であり,残響は全くなく,音色も極めてクリアで自然であり,帯域感も必要十分,ピアノの粒立ちが素晴らしく,鑑賞を邪魔する要素が全くない,私にとっては完璧なピアノ録音です。

こんな素晴らしいピアノ録音なのに,追随してこのような録り方する人が全くゼロというのは残念でなりません。
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シューマン:交響曲全集
サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年2月,11月 ベルリン・フィルハーモニー
KKC 9083(BPHR 140011) (P)(C)2014 Berlin Phil Media GmbH (国内流通仕様盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineiconベルリン・フィル・レコーディングス

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の自主制作レーベル“ベルリン・フィル・レコーディングス”から,すでにシベリウスの交響曲全集ベートーヴェンの交響曲全集,そしてシューベルトの交響曲全集を取り上げてきましたが,このシリーズの第1弾がこのシューマンの交響曲全集とのことです。

本パッケージは以下のものから構成されています。

(1) CD 2枚

(2) Blu-ray Disc 1枚
 Blu-ray Disc Audio
  2.0 PCM Stereo 24-bit/96kHz
  5.0 DTS-HD Master Audio 24-bit/96kHz
 Blu-ray Disc Video
  Full HD 1080/60i 16:9
  2.0 PCM Stereo 24-bit/48kHz
  5.0 DTS-HD Master Audio 24-bit/48kHz

(3) High-Resolution Audio Download Code
 Stereo 24-bit/192kHz WAV/FLAC
 Stereo 24-bit/96kHz WAV/FLAC
 5.0 Surround 24-bit/192kHz FLAC
 5.0 Surround 24-bit/96kHz WAV/FLAC
 ※全てのファイルを何度でもダウンロード可能

一連のシリーズを聴いていて思うのは,私が勝手に抱いていたベルリン・フィルのイメージとだいぶ違うな,ということで,このシューマンも同様。小編成かと思うほどの機動性を発揮,隅々までコントロールが行き届き,スリムかつ力強く俊敏な演奏を聴かせてくれます。特にこのシューマンではこの小気味よさが曲にとてもよくマッチしていると思います。

録音ですが,印象としてはほぼシューベルトの交響曲全集と同じで,むしろこちらの方がわずかに鮮度が高くさらに良い印象です。残響はあるものの,引き締まったタイトな楽器の響きで支配されているため好印象です。音色に癖がなく整っていますし,高域のヌケも悪くありません。欲を言えばもう少し弦楽器の質感を強めにし,音色に透明感と輝きを持たせてモゴモゴした感じをなくして欲しかったところです。しかし,やはりあらゆる要素でバランスの整った欠点の少ない録音だと思います。不満がゼロではありませんが,これも五つ星とします。

このディスクは演奏も録音も良いので,私の中ではシューマンの交響曲全集の決定盤になるかもしれません。これからもしばらく聴き続けて評価を固めていこうと思っています。

このベルリン・フィル・レコーディングスのシリーズ,今後も注目していきたいと思います。
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シューベルト:交響曲全集
ニコラウス・アーノンクール指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Recorded live at the Philharmonie Berlin, 2003-2006
BPHR 15006 (P)(C)2015 Berlin Phil Media GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineiconベルリン・フィル・レコーディングス

収録曲は,交響曲全集に加えて,ミサ曲第5番D 678,第6番D 950,歌劇「アルフォンゾとエストレッラ」D 732,が収録されています。本パッケージは以下のものから構成されています。

(1) CD 8枚

(2) Blu-ray Disc
 2.0 PCM Stereo 24-bit/48kHz
 5.0 DTS-HD Master Audio 24-bit

(3) High-Resolution Audio Download Code
 Stereo 24-bit/48kHz WAV/FLAC
 5.0 Surround 24-bit/48kHz WAV/FLAC
 ※全てのファイルを何度でもダウンロード可能

今回はパッケージの購入ではなく,ベルリン・フィル・レコーディングスからのダウンロード購入としました。€ 59.00でした。なお,以下,交響曲に関してのみのコメントです。

録音は2003年から2006年にかけて行われたもので,少し前の音源になりますが,アーノンクール氏70歳代の録音とのことです。ですが,この若々しく覇気に満ちた生命力溢れる音楽は本当に素晴らしい! 音楽の喜びがストレートに伝わってきます。それが勢い任せではなく細部まで神経が行き届いた細やかさをもって実現されているところが指揮者の統率力とオーケストラの技量の高さを示していると思います。

そして録音なのですが,残響が多めに取り込まれているものの,ウェットに傾きすぎることなく引き締まったサウンドで聴かせてくれます。残響は音色を濁すなど鑑賞の邪魔となる悪影響は最小で,むしろ潤いを持たせるプラス方向の効果の方が上回っています。音色の色づけや癖なども排除され,録音会場のキャラクターもほとんど前に出てきていない点も良いです。高度にバランスの取れた欠点の少ない万人向けの一つの理想を体現した録音として評価できると思います。正直なところ,もう少し残響によるモゴモゴ感を抑え,個々の楽器の質感を強めに出して音色に輝きを持たせ,スケール感と見通しの良さを出して欲しいとは思いますが,私の好きな録音とは方向が少し違うとはいえ,これは十分に納得のいく録音でした。少し甘い評価ですが五つ星です。

これは演奏も録音も素晴らしい全集でした。個人的には交響曲とその他の曲はパッケージを分けて,交響曲全集として入手しやすくして欲しかったです。
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無伴奏リコーダーによる6つの編曲集 Six Transcriptions
フランシス・コルプロン Francis Colpron (Recorder)
2013年4月 ケベック,ミラベル,サン・トギュスタン教会
ACD22677 (P)2014 ATMA Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考; Tower RecordsAmazonHMV Onlineicone-onkyoApple Music

無伴奏ヴァイオリンのための作品,ほかをリコーダーに編曲したものとのことで,以下の曲を収録しています。

パガニーニ:無伴奏ヴァイオリンのためのカプリース第24番
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジア第8番
マラン・マレ:スペインのフォリアによる変奏曲
バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータBWV.1013
タルティーニ:コレッリの主題による変奏曲Op.5-10
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジア第4番

リコーダーというと私はほとんどミカラ・ペトリしか聴いたことがなかったのですが(あと栗コーダー・カルテットくらい(^^;),この人もとても上手いですね。キレのある発音,透明感のある音色,リコーダーという楽器の表現力の幅広さに感心します。私としてはヴァイオリンで聴き慣れたテレマンのファンタジアが特に良かったです。

そして録音なのですが,残響が多く残響時間も長く,楽器音への影響はかなりあるものの,直接音もしっかりと捉えられていて,楽器そのものの透明感ある音色が上手く録られていると思います。私としてはもちろん残響をもっと抑えてクリアに録って欲しいとは思いますが,残響の質も取り入れ方もこれなら悪くないと思いますし,響きの心地よさも幾分あるかなと。残響を取り入れるなら一つの好例ではないかと思います。私の望む録音とは方向が違いますが,五つ星評価です。
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ベートーヴェン:ディアベリの主題による33の変奏曲作品120
フリードリヒ・グルダ Friedrich Gulda (Piano)
1970年2月 ドイツ,フィリンゲン,MPSスタジオ
0300723MSW (P)1970 MPS Records (C)2016 Edel Germany (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲が素晴らしかったグルダのMPS録音。その第2弾のリリースです。ディアベリ変奏曲は初めて聴く曲なのでコメント出来ないのですが,とにかくこの録音が素晴らしいのです。残響が皆無で鑑賞の妨げとなる余計な付帯音が過剰と思えるくらいそぎ落とされ,ピアノの音が極めてクリアに粒立ちが美しく録られています。クラシックのピアノ録音としてはデッド過ぎるかもしれませんが,私にとってはほぼ理想的と言って良いです。こういう録音でもっといろいろな曲を聴いてみたいものです。
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Carpenters GOLD - Greatest Hits (K2HD Mastering CD)
A&M 5328998 (P)2000 (C)2010 A&M Records (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Amazon.co.jpHMV Onlineicon

いくつかの愛聴曲はあるものの,特にカーペンターズのファンというわけでもなく,すでにベスト盤を一つ持っているのですが,音質の良いリマスター盤があるのなら聴いてみたいとかねてから目を付けていたもの。この“Carpenters GOLD”は,ものすごくたくさんのエディションがありますが,高音質盤では,XRCD2とK2HDがありました。どちらにするかさんざん迷いましたが,結局このK2HDにしました。このディスクは香港盤ですが,Made in Japanです。

すでに持っている通常盤と比較すると,明らかに鮮度が上がり,音のキレと深みが増していました。アナログ時代の録音ですが,CDでこんなに良質な音で聴けるのか!と驚くとともに,リマスタリングでここまで音が変わるということにも驚きました。これを聴くと,CDのポテンシャルを全く活かし切れていない録音がものすごくたくさんあるんだなということを痛感しますね。マスタリングは本当に大切です。ちなみにMaster Engneerは袴田剛史と記載があります。

それにしても...ちょっと高いですねぇ。
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バッハ:インヴェンションとシンフォニア BWV 772 - 801
シャンタル・スティリアーニ Chantal Stigliani (Piano)
録音不明
CAL1211 (P)2012 Calliope
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpApple Music
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バッハ:インヴェンションとシンフォニア BWV 772 - 801
クリスティアーヌ・ジャコッテ Christiane Jaccottet (Harpsichord)
録音不明
(P)2009 Stradivari Classics
好録音度:★★★★★
参考: Apple Music

いずれもApple Musicでの試聴です。録音についてのコメントです。

この2盤とも,鑑賞の邪魔をする要素はほとんどありません。極めてクリアーで自然,何も足さず何も引かない,すっきりした音響が特徴です。特にジャコッテのハープシコードの音が良いですね。とかく響きで濃く雑味が加わりがちなハープシコードを綺麗な音で聴かせてくれます。スティリアーニのピアノの方はもう少しヌケの良い音だと最高なのですが...惜しいところです。

まあ優秀録音かどうかは微妙ですし,皆さんの賛同を得られるとはあまり思わないのですが,私にとっては間違いなく好録音。こういうのが好きなのです。ディスクは入手しづらいようなのが残念です。
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ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集
ハ長調 Hob VIIa:1, イ長調 Hob VIIa:3,ト長調 Hob VIIa:4
ジョルト・カッロー Zsolt Kalló (Violin)
ニコラス・マクーギガン指揮/カペラ・サヴァリア
April 18-19, 2015 at Bartók Concert Hall, Szombathely, Hungary
Hungaroton HCD 3271 (P)(C)2015 Fotexnet Kft. (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Amazon.co.jpApple Music

ピリオド楽器による演奏。実に素直。曲を変にいじることなくストレートに表現しているのが好印象です。音色の美しさも特筆できます。ピリオド色が薄く聴きやすいです。技術的にものすごくキレるわけではありませんが,全く不足なし。好演奏。

そして録音なのですが,ソロはわずかに響きを伴いながらも適度な距離感の直接音主体の捉え方で,オーケストラよりも一段浮き上がって聴こえます。誇張された録音ではありますが,協奏曲の録音として好ましいと思います。ソロの音色がクリアで美しくニュアンス豊かなのは本当にうれしいです。私にとっては音場の自然さよりも断然優先されますので。ちょっとオマケですが五つ星としました。Hungarotonの録音は私の好みに合うものが多いと思います。
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ショパン:ワルツ(17曲) (1842年製プレイエルと2013年製スタインウェイによる演奏)
仲道郁代 Ikuyo Nakamichi (Piano)
2015年5月26日~29日 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 小ホール
SICC 19006-7 (P)(C)2016 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

ショパンのワルツ17曲を,Disc 1では1842年製プレイエルで,Disc 2では2013年製スタインウェイで,同じ曲を違う楽器で弾いたものを収録するという贅沢な企画盤です。今日ここで触れたいのはこの録音についてです。

解説書の中で仲道さん自身が「録音方法」の項で次のように述べておられます。

 今回,これらの二つの楽器の特性をいかすべく,録音方法にも心をくだいた。プレイエルの音色の細やかさ,タッチの変化による音のスピード感,音質感の違いをよりリアルにお聴きいただきたく,なるべく響きをつけない“オン”で“ドライ”なマイク設定を試みた。もともと,ショパンの時代には大きなホールの豊かな響きで聴くということはなかったのである。サロンで,ピアノの近くに集まり,親密に聴くのである。

~中略~

 片や,スタインウェイはというと,この楽器が持っている豊かな響き,低音のパワーなどをしっかりと聴いていただくために,プレイエルの録音よりはいわゆるホールの中で聴いているような音場感を目指している。 ~後略~

仲道さん,いいこと書いています(^^)。そう!音楽の楽しみ方はさまざま,ホールで聴くだけが音楽の楽しみ方ではないのです。実際に聴いてみると,まさにこれが実践され,その雰囲気が実現されています。スタインウェイの方は「ホールの中で聴いているような音場感」とありますが,実際にはこちらも十分“オン”で“ドライ”であり,純粋にプレイエルとの音色の差異を比べられる録音になっています。そしてこれらのピアノの音色は美しく澄んでいて一つ一つの音が輝いています。ピアノって実はこんなに美しい音色の楽器だったんだ!と感動します。こんなに胸のすく気持ちの良いピアノの録音に接したのは本当に久しぶりです。

当ブログの読者様ならすでにご承知と思いますが,私はずっと録音における残響のあり方に疑問を呈してきました。音場感と引き替えに肝心の楽器の音色が犠牲になっている録音のなんと多いことか! この録音は,残響がなくともその音楽性は微塵も損なわれることはないし,音楽の価値が落ちることも全くない,録音において残響は必ずしも必要ではない,ということを見事に証明していると私は思います。

制作サイドの方に改めて問いたい。その残響,何のためですか? 楽器の音色を犠牲にしてまで入れる価値のあるものですか? いったいその残響まみれの録音を通じてリスナーに何を伝えたいのですか? ... ということを考えさせられる録音でした。(思わず愚痴ってしまいました...すみません...)
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テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
ピーター・シェパード・スケアヴェズ Peter Sheppard Skærved (Violin)
Recorded at the Church of St. John the Baptist, Aldbury, Hartfordshire, England, on 13th and 21st November 2013
Athene ath 23203 (P)(C)2015 Divine Art Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Amazon.co.jpApple Music

CD試聴記」からの転載記事です。同ページのほぼ9年ぶりの更新です(^^)。

バロック・ヴァイオリンによる演奏ですが,奏法的にはそれほどバロック的ではありません。 わざとかどうかはわかりませんが,リズムの崩しがたどたどしく,音楽に乗ることができません。 下手とまでは言いませんが,キレが良くなく素直に音楽を楽しむことができません。

録音ですが,わずかに残響感があるものの,背後にふわっと広がる程度であり, 直接音が支配的できわめて明瞭,高域の伸びも申し分なく, 楽器の質感がストレートに伝わってくる好録音です。 少しきつめに聴こえるかもしれませんが,私にはこれくらいがちょうど良いです。 録音の音のキレが抜群なだけに,演奏のキレが良くないのが残念でなりません。

本ディスクには,“12 Fantasies for Flute, TWV40:2-13”のヴァイオリンによる演奏も収録されています(2枚組です)。 また,本ディスクのタイトルが“THE GREAT VIOLINS volume 1: Andrea Amati, 1570”ということで, かつての名器で無伴奏ヴァイオリンの作品を録音するプロジェクトの第1弾なのかもしれません。

スケアヴェズ氏は先日紹介したタルティーニ:30の小さなソナタ集も録音しています。
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ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
バルトーク:弦楽四重奏曲第2番
ドホナーニ:弦楽四重奏曲第3番
モディリアーニ四重奏団 Quatuor Modigliani
2015年3月 パリ,サル・コロンヌ
MIR 269 (C)2015 MIRARE (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

ドビュッシー,ラヴェル:弦楽四重奏曲ハイドン:弦楽四重奏曲集が良かったモディリアーニ四重奏団の最新録音です。バルトークとドホナーニは少し苦手に思いましたので(^^;,ドヴォルザークを中心に聴きました。やはりここでもモダンでスマートな演奏を聴かせてくれるのですが,歌心たっぷりにユーモアも交えて楽しい音楽を展開してくれますね。これも素晴らしかった! 期待通り,さすがです。

そして録音がまた素晴らしい。それぞれの楽器の音が分離良く極めて明瞭で,低域の締まりも高域の伸びも音色の自然さも申し分ありません。わずかに残響感はあるものの直接音が主体でほとんど楽器音を邪魔しません。楽器の質感も良く感じられます。先に取り上げた2つのディスクよりも良好です。文句なしで五つ星の好録音です。
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シベリウス:交響曲全集
ピエタリ・インキネン指揮/日本フィルハーモニー交響楽団
2013年3-4月 サントリーホール,横浜みなとみらいホール(第2番)
NYCC-27286-9 (P)(C)2015 Naxos Japan (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
2013年春のシベリウス交響曲ツィクルスのライヴ録音。演奏後の拍手も収録されています。指揮者の意向で,第6番と第7番は拍手なしに続けて演奏されています。

遅めのテンポで丁寧に,克明に描かれるシベリウスの交響曲の世界。情緒や感情に流れず禁欲的。北欧の作曲家の音楽という側面は強調されず,より普遍的な価値を持つ音楽としてアプローチされているように思います(これは解説書にもそのようなことが書かれています)。個人的にはベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団の3度目の全集とそういう面で近い印象があります。そういうところが良いですし気に入りました。

そしてこの演奏を仔細に伝えてくれる録音がまた素晴らしい。残響はかなり控えめ。各楽器の生の質感が明瞭に分離良く自然な音色で伝わってきます。特に弦楽器の質感が大切に扱われていることに好感を持ちます。セッション録音のような演出感も全くありません。会場の雑音はゼロではありませんが気になりません。リアルなライヴ録音としてかなり上手く録れていると思います。ほぼ不満のない好録音です。

演奏も録音も良い素晴らしい全集で感激しました。愛聴盤候補です。しばらくじっくり聴き続けたいと思います。私の中では今ベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団の全集と肩を並べる位置に来ています。録音が気に入っている分,こちらの方が好きになるかもしれません。
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ビゼー:交響曲ハ長調,小組曲
シャブリエ:田園組曲
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮/レ・シエルク
(P)2007 Mirare ※Apple Musicで試聴
好録音度:★★★★★
参考: iTunes StoreAmazon.co.jp
Twitterなどで,最近発売されたロト指揮レ・シエルク(古楽器オーケストラ)のシャブリエ「スペイン」などが収録されたディスクの録音が素晴らしいという評価を目にしたので一度聴いてみたいと思っていました。しかし曲にあまり興味がわかなかったので,同楽団の別のディスクを探していたところ行き当たったのがこのディスク。特にビゼーの交響曲が溌剌とした演奏で素晴らしいですね。この曲はほとんど聴いたことがありませんでしたが,こんなに楽しい曲だったのですね。

そしてその録音ですが,響きの透明さとヌケの良さが抜群,残響はあるものの,明瞭感と各楽器の分離感も良く,このキレの良いサウンドは魅力的で申し分ないです。やや演出された仕上がりで実在感や楽器の質感が薄めなので私の求める好録音とは少し方向性が違いますが,これなら十分納得できる録音です。

このディスクはすでに入手が難しくなっているようです。iTunes StoreやAmazonで配信されているのは見つけ手いたのですが,購入は躊躇していました。圧縮音源ですが,Apple Musicでフルに聴けるようになったのは本当に有り難いです。
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バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲
フリードリヒ・グルダ Friedrich Gulda (Piano)
1972年4月,1973年5月 ドイツ
0300650MSW (P)1972/73 MPS Records (C)2015 Edel Germany (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconiTunes Store
私は平均率クラヴィーア曲集はグールド盤しか持っておらず,それほどこの曲に関心を持っていたわけではなかったので,これが有名な演奏だとは知りませんでした。勝手な先入観で刺激的な演奏を期待していたのですが,どちらかというと多彩な音色と表情付けで曲毎にくっきりとコントラストを付けて描き分け,しかし揺るぎのない音楽をじっくり聴かせる演奏だなぁとちょっと意外に思いました(個人の感想です(^^;)。

そして何より素晴らしいのがこの録音! 印象としてはグールドのスタジオ録音に近いです(聴き比べると実際にはだいぶ違いますが)。ピアノ以外の響きが皆無,極めてクリアで粒立ちがとても綺麗。超Hi-Fi的な誇張や不自然さもない。ジャズでは良くある録り方かもしれませんが,クラシックではまずこんな録り方しないですね。一般的なクラシックのピアノ録音とはかけ離れているので好き嫌いが分かれると思いますが,私としてはほぼ理想に近い,こんなピアノの音が聴きたかったんだ!という録り方で本当に嬉しい限りです。MPSは西ドイツのジャズ・レーベルだそうで,それでこの録音が実現したのだと思います。感謝! なお,音質は第1巻の方が良く,第2巻は少し癖のある響きが感じられて少し落ちます。

あぁ,こんなピアノの録音でもっと聴けたらいいのに! こんな素晴らしい録音のお手本があるのになんで真似しないんですかね。こんな録音が増えたらもっとピアノが好きになるだろうに。なんでみなさんピアノの音を濁して録音するのか,私には全く理解できません。
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MY ROOM side 1
ウィリアムス浩子(Vocal) 馬場孝喜(Guitar)
Aby Studio Japan, Jan. 28-29 & Apr. 1-2, 2014
BSM006 Berkeley Square Music (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
『音源の試聴にいつも使わせてもらっている「Hirokoの部屋」と名付けられたオーディオ・ルーム』で録音するMy Room Projectの第一弾。一つの部屋で,ヴォーカル用にマイク1本,ギター用にステレオマイク1ペア,部屋の雰囲気を伝えるためのアンビエント用マイク1ペアで録られた音源。

この録音,ヴォーカルの生々しさが素晴らしいですし,ギターの音もニュアンス豊かに捉えています。距離感も適度で,自分のためだけに目の前で歌ってくれているようなリアルさが良いです。アンビエントマイクによると思われる響きがかすかに入っていて多少音色に影響しているものの,まあ十分に許容できますし,確かに雰囲気作りには寄与しています(個人的にはアンビエントなしで聴いてみたい)。CDの能力を最大限に活かす録音レベルの高さもこの好録音に貢献しています。

私は普段ジャズは聴きませんが,ほぼギターの弾き語りに近いこのような音楽は好きです。ジャズでは普通に(ではないかもしれませんが)このような録音がなされるのは本当にうらやましいです。クラシックではまずこんな録り方はしてくれません。家で室内楽を楽しんだりする場合はこんな音響だと思いますし,クラシックだからといってこんな音響下で音楽が楽しめないかというと,決してそんなことはありません。逆にホールでは決して味わえない刺激に満ちた一体感のある音楽が楽しめると思うのです。室内楽や器楽曲でこのような録音をしてくれたらどんなに素晴らしいだろうと思うのですが。

最近,このMy Room Projectの第二弾,“MY ROOM side 2”が発売されています。これも聴いてみたいですね。
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モーツァルト:弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」
カンビーニ・パリ四重奏団 Quatuor Cambini-Paris
2013/1 at the Théâtre Impérial de Compiègne, 2013/12 & 2014/1 at the Galerie dorée/Banque de France
AM213 (P)(C)2014 naïve/ambroisie (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsHMV OnlineiconAmazon.co.jp(MP3)
ピリオド楽器による演奏。カンビーニ・パリ四重奏団は2007年の結成で,結成からまだ日が浅いですが,メンバーは名だたる古楽の団体で活躍してきた強者揃いとのことです。チェロは日本人の酒井 敦氏が担当しています。

アクセントを微妙に抑制した柔らかで粘りのある音色に特徴があります。いかにもピリオド楽器らしいと言えます。豊潤でふくよかに,どちらかと言えばゆったりと音楽が流れていくのですが,アンサンブルがよく締まっているので沈滞することがありません。このあたりの上手さはさすが強者揃いというだけあります。おそらく全てのリピートを繰り返していて演奏時間が結構長いのですが(不協和音の第1楽章は15分を超える!),至福の時間があっという間に過ぎていく感じですね。後述する録音の良さも手伝って,ピリオド楽器が苦手な私でもこれは楽しめました。

そして,この録音がまた素晴らしいですね。残響は多めなのですが,それにも増して直接音がしっかりと捉えられているため,極めて明瞭に録られています。高域の伸びも申し分ありませんし,音色も自然,各楽器の分離感,立体感も良好です。かなりオンマイクのようで,演奏者の息づかいや演奏雑音なども聴こえてきますが,全く気になりません。音の捉え方がHi-Fi調でやや濃すぎるようにも思いますが,不明瞭になったり残響にまみれたりするよりずっと良いです。好録音であると同時に,優秀録音としても通用するのではないでしょうか。
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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番,第3番
エステル・ペレーニ Eszter Perényi (Violin)
録音不明(リリース 1971年)
好録音度:★★★★★
Hungarotonのサイトよりダウンロード購入
CD試聴記」からの転載記事です。

オーソドックスな演奏で,遊びや飾りがほとんどなく淡々と音楽が進行していきますが, それがかえってこの曲自体がもつ美しさを引き立てているようにも思います。 もう40年以上前の録音ですが,全く古さを感じさせない,時代を超えて通じうる様式の演奏だと思います。 技術的にもしっかりしています。

録音の良さも併せて,これは私にとっては素晴らしい掘り出し物でした。 全集でないのが本当に残念です。

録音ですが,かすかに残響が感じられるのですが,楽器音にはほとんど影響を与えないレベルです。 直接音を主体に,極めて明瞭に,自然に,伸びのある音で録られています。 オーディオ的な品質は現代の録音には及びませんが, 楽器音を何者にも邪魔されることなく気持ちよく聴くことが出来る好録音です。ちょっとオマケですが五つ星です。

デネス・コヴァーチュの全集と同様,ブログ読者様から教えていただいたHungarotonのサイトでこれを見つけた演奏です。 やはり同じくMP3とFLACで販売されており,FLACは44.1kHz/24bitのデータでした。 価格は2014年11月現在2,899フォリント,日本円換算で1,400円ほどです。

ちなみに...エステルは著名なチェリストのミクローシュ・ペレーニの姉?ですかね? このジャケット写真,1950年代かと思ってしまいました(ごめんなさい...(^^;)。実際のところどうなんでしょう?
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ハイドン:弦楽四重奏曲ニ長調作品76-5
スールベリ:弦楽四重奏曲ロ短調
グリーグ:弦楽四重奏曲
エンゲゴール四重奏団 Engegårdkvartetten
2007年10月 ヤール教会(オスロ,ノルウェー)
2L53SACD (P)(C)2008 Lindberg Lyd AS (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicone-onkyo
北欧の高音質レーベル2Lのディスクをさらにもう一つ。このディスクはSACDハイブリッドです。この他にe-onkyoでハイレゾ音源の配信もされています。この録音も先に紹介したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲と同様大変素晴らしいです。残響は結構ありますが,全くと言っていいほど邪魔になりませんし(まあ本音を言うともう少し抑えて欲しいとは思いますが(^^;),距離感も適切で楽器の質感を解像感高く,透明感をもって捉えています。各楽器の分離の良さ,見通しの良さも申し分ありません。全体に高域よりのバランスで低域はやや弱いですが,締まっているのでマイナスには思いません。オーディオ的なクオリティを含めて文句なしの五つ星です。

演奏もスピード感のあるキレの良さが痛快,緻密で隙のないアンサンブルが素晴らしいです。こういう現代的なハイドンは大歓迎。ハイドン,モーツァルト,ベートーヴェンなどをもう少しまとめて録音してくれるとうれしいのですが...

このディスクもリファレンス音源候補となりました。
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モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番,第4番,第5番
マリアンネ・トゥーシェン Marianne Thorsen (Violin)
トロンハイム・ソロイスツ TRONDHEIMSOLISTENE
2006年5月 ノルウェー,トロンハイム,セルブ教会
2L38SACD (C)2006 Lindberg Lyd AS (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicone-onkyo
北欧の高音質レーベル2Lのディスクをもう一つ。このディスクは通常のCDとシングルレイヤーSACDの2枚組です。この他にe-onkyoでハイレゾ音源の配信もされています。先に紹介したチャイコフスキーのディスクでは,非常に高い解像度を持ちながらもやや金属的なうるさい響きがありましたが,この録音ではそれが上手く抑えられており,高い解像度,明瞭度,音色の自然さ,透明感,各楽器の分離,見通しの良さ,ソロとオーケストラのバランス,様々な面で申し分のない出来と言えます。残響もあるのですが,ほとんどマイナスには働いていません。

音のとらえ方においても,オーディオ・クオリティにおいても,今まで聴いた中で最も良い部類に入ります。リファレンス音源候補になりました。

ソリストのマリアンネ・トゥーシェンは,英国のスーパー室内楽団!?(^^;,ナッシュ・アンサンブルのメンバー。このモーツァルトでも溌剌として愉悦に満ちた素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

私としては大当たりのディスクでした。
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マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」(花の章付き)
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Royal Festival Hall, London, 4 December 2010
LPO-0070 (P)(C)2013 London Philharmonic Orchestra Ltd (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Online
最近ちょっとはまっているユロフスキ指揮ロンドン・フィルのライヴの中でも,チャイコフスキーの交響曲第4番と並んで録音が最も良かったのがこのマーラーの交響曲第1番。音色にほとんど色づけや付帯音がありません。各楽器が極めてクリアで分離が良く,見通しも良く,サウンドに締まりがあります。

残響があまりなくドライなので好みが分かれるとは思いますが,無味乾燥ということはなく色彩豊かで,私にとってはほぼ理想的と言って良い好録音です。

この録音とチャイコフスキーの交響曲第4番の録音との共通点はエンジニアがFloating EarthのMike Hatchという人だというところです。気に入った録音のエンジニアはチェックしておかなければ...
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チャイコフスキー:交響曲第4番,第5番
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Royal Festival Hall, London, 19 March 2011(#4), 4 May 2011(#5)
LPO-0064 London Philharmonic Orchestra Ltd (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Online
最近少しはまりつつあるユロフスキ指揮ロンドン・フィルのディスクの一つ。ライヴ録音で,第5番は演奏後の拍手が入っています。瞬発力がありさらに制動が効いた演奏が気に入っています。それぞれの音符が鳴り終わるところまで意図した音が出るように制御されているような感じが全体の印象を特徴付けていると思います。

そしてこの録音,突出して何か良いというわけではないのですが,各楽器の動きが克明で見通しよく捉えられているのが良いです。特に第4番が良好です。第4番という曲自体,何となく重苦しいサウンドが好きではなく今まであまり好んで聴くことはなかったのですが,この演奏・録音はそういった曲のイメージを一変させてくれます。チャイコフスキーらしくないかもしれませんが。第5番の録音は第4番より少しクリアさが落ちますが,それでもまずまずの好録音と言えます。すこしオマケですが五つ星です。
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ハイドン:弦楽四重奏曲作品76「エルデーディ四重奏曲」
ジョヴァンヌ・クァルテット・イタリアーノ Giovane Quartetto Italiano
1990年 ミラノ
(P)1995 Claves ※iTunes Music Storeにてダウンロード購入
好録音度:★★★★★
参考: Amazon.co.jpAmazon.co.jp(MP3)
いつも参考にさせていただいている「ハイドン音盤倉庫」で知ったディスクです。有り難うございます。このブログで絶賛されていましたのでiTunes Music Storeで試聴してみたところ,演奏も良さそうだったのですが,録音も良さそうだったので,ダウンロード購入しました。本当はオリジナルのディスクを入手したかったのですが,Amazon.co.jpでは少し高価であり,その他で見つけられなかったので...

演奏に関してはハイドン音盤倉庫で述べられているとおりです。伸びやかで明るく溌剌とした演奏がハイドンにピッタリと合っています。技術的にもしっかりしています。

そして録音ですが,オンマイクで極めて明瞭に各楽器を捉えています。オンマイクといっても適切な距離感があり,ドライになりすぎない程度に控えめに響きが取り入れられています。若干中域に癖を感じるものの,自然さを失うほどではありません。オーディオ的観点からは少し不満が残るかもしれないので優秀録音とは言いませんが,間違いなく好録音です。

この弦楽四重奏団は,Giovane Quartetto Italiano から Nuovo Quartetto Italiano と楽団名が変わっているようです。ハイドン音盤倉庫のコメントでもあるように「若手イタリア四重奏団」から「新イタリア四重奏団」となったというところでしょうか。このハイドンは,配信はあるものの,ディスクは現役盤ではないようです。演奏も録音も良いので残念です。

なお,iTunes Music Storeで購入したものはAAC 256kbpsでエンコードされたものでDRMフリーでした。価格は\1,800です。
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リコーダー協奏曲集
ミカラ・ペトリ Michala Petri (Recorder)
アイオナ・ブラウン指揮/アカデミー室内管弦楽団
1980年7月 ロンドン
32CD-42(400 075-2) (P)1980 (国内盤)
 愛聴盤   リファレンス音源  好録音度:★★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」作品8(リコーダー版)
ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲ハ長調RV443
ミカラ・ペトリ Michala Petri (Recorder)
ジョージ・マルコム/ギルドホール弦楽アンサンブル
July 13, 14 and 15, 1987 in Henry Wood Hall, London
R32C-1121(6656-2-RC) (P)1988 BMGビクター株式会社 (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.comAmazon.co.uk
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ヴィヴァルディ:協奏曲集
ミカラ・ペトリ Michala Petri (Recorder)
クラウディオ・シモーネ指揮/イ・ソリスティ・ヴェネティ
May 23-26, 1988, in the Duomo Vecchio, Monselice, Italy
R32C-1196 (P)1990 BMG MUSIC (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ミカラ・ペトリ 50歳誕生日記念コンサート
ミカラ・ペトリ Michala Petri (Recorder)
クレメラータ・バルティカ
Tivoli Garden Concert Hall, July 7, 2008
8.226905 (P)(C)2008 OUR Recordings (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
ミカラ・ペトリが演奏するヴィヴァルディ:ソプラニーノ・リコーダー協奏曲ハ長調RV443を収録したディスクを集めてみました。リコーダー協奏曲の中でも特に好きな曲です。今のところ私が知る限り上記の4枚があります。

1980年録音のPHILIPS盤は以前にも取り上げた愛聴盤です(→こちら)。純粋無垢で子供のように無邪気にはね回るような素晴らしい演奏です。そしてその澄んだ音色を極めて明瞭に捉えた録音も素晴らしいです。オーディオ製品の試聴をするときに真っ先に聴く曲の一つです。もう何百回聴いたかわかりません。単独での現役盤はないようですが,参考に挙げたボックスセットに収録されてなんとか残っているのはうれしいです。

1987年と1988年とRCAに立て続けに録音されたものは,演奏はよりアグレッシブに前向きでいいのですが,PHILIPS盤と比べると録音に透明感がないのが残念です。1988年の方はバックの弦楽アンサンブルが流麗で他のものとは全体の趣がだいぶ異なりこれはこれで面白いと思います。1987年の方は現役盤はないようです(四季はボックスセットに収録されています)。1988年の方がボックスセットに収録されています。

50歳の記念に催されたコンサートでのライヴ録音は,前の録音から20年経っていますが,技術力はそのままに表現力にさらに磨きがかかっているという印象です(若い頃の演奏はそれはそれで素晴らしいのですが)。クメラータ・バルティカのバックも変化に富んでいて面白いです(ちょっと鼻につくところはありますが(^^;)。演奏は良いのですが,残念ながら録音が良くありません。直接音よりもホールの響きが勝っていて音色がくすんでしまっています。これは残念でなりません。

改めて聴き比べてみて,演奏はそれぞれに良いところがあって甲乙付けがたいところですが,録音の良さでやっぱり1980年録音のものがトータルとして一番という結果でした。そろそろ最新のクオリティで再録音してくれないかな,と思うのですが...技術が衰える前にぜひ。

それにしても,女性なのに年齢を前面に出した記念コンサートが出来るとは...さすがミカラ・ペトリ!(でも最近急にお年を召された感じがしますね,公式Webサイトを見ると...)

最後に,この記念コンサートのライヴ映像と思われる動画が公開されていましたので貼り付けておきます。

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ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品88
コリン・デイヴィス指揮/ロンドン交響楽団
Recorded live 3-4 October 1999, Barbican, London
LSO0002 (P)(C)2002 London Symphony Orchestra
好録音度:★★★★★
参考:(第6番~第9番)HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
これこれ,このサウンドですよ! LSO Liveは私の好みに合う録音が多いですが,特にこの録音は素晴らしいです。ホールトーンを抑え,各楽器を質感高く見通し良くストレートに,生録的にリアリティをもって捉えています。優秀録音に選ばれるような音作りとは違うので,評価は分かれると思いますが(実際,HMV Onlineiconのレビューでは録音に対して批判的なコメントがあります),私としては「優秀録音ではないかもしれないけど間違いなく好録音」と評価します。オーディオ的なクオリティも決して悪くありません。指揮者のうなり声は少し気になるかもしれませんが。

演奏も堂々たるもので,民族的色合いは薄いかもしれませんし,刺激には欠けると思いますが,立派な演奏だと思います。

ということで演奏も録音も良く,とても楽しく聴き通すことが出来ました。めでたく愛聴盤候補になりました(^^)。

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