好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
グザヴィエ・フィリップ Xavier Phillips (Cello)
フランソワ・フレデリック・ギィ François-Frédéric Guy (Piano)
2015年1月 メス,アルセナル
Evidence EVCD015 (P)2015 Little Tribeca / Evidence Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

少し前にApple Musicで試聴して記事にしていましたが,やっとディスクを入手しました。やっぱりこれはいいですねぇ。演奏も録音も惚れ惚れします(^^;。しばらくじっくりと楽しませてもらおうと思います。


Apple Musicでの試聴です。

颯爽としてとても清々しさを感じる演奏で,深々とした低弦の響きから伸びのある高音まで魅力ある音色が本当に素晴らしい! 力強くキレの良いタッチのピアノも良いと思います。ベートーヴェンのチェロ・ソナタでこんなワクワクする演奏に出会うとは! 思いもしませんでした。

録音ですが,わずかに残響はありますが,楽器音を適度な距離感で明瞭に捉えた好録音で,音色も自然であり,欠点の少ないバランスの良い録音だと思います。

演奏も録音も気に入りました。今回はApple Musicでの試聴ですが,これはディスクを入手しなければなりません(^^;。愛聴盤候補になりました。

(記2016/01/16)
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コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ作品5 第7番~第12番
寺神戸亮 Ryo Terakado (Violin)
シーベ・ヘンストラ Siebe Henstra (Cembalo/Organ)
ルシア・スヴァルツ Lucia Swarts (Cello)
1994年8月8-10日 オランダ,デン・ハーグ,旧カトリック教会
COCO-73075 (P)2010 COLUMBIA MUSIC (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

このディスクはおよそ10年前に「CD試聴記」で取り上げていましたが,改めて。このディスクは,1995年度のレコード・アカデミー賞(音楽史部門)を受賞した名盤で,コレッリの作品5の中では未だにダントツに好きな演奏であり,聴き続けている愛聴盤の一つです。

バロックヴァイオリンによる演奏で,第9番の装飾はジェミニアーニによるものと記載されていますが,それ以外は明記されていません。また装飾は,リピートのある曲では,1回目を楽譜通り,2回目に装飾を入れる,というスタイルが採られています。通奏低音は,第10番,第11番がポジティブ・オルガン,その他がチェンバロで演奏されています。

緩徐楽章は伸びやかに,情緒豊かに,そして静かに高揚し,急速楽章は生気に溢れています。控えめにさりげなく施される装飾は,まるで元々作曲されていたかのごとく曲の一部として同化し,そして,ピリッと効いています。音色も艶やかでクリア,テンポの微妙な揺らぎも絶妙。 純粋に音楽の喜びに満ちていて,何度聴いても新たな感動がわき上がってきます。素敵な演奏に感謝!

中でも長調の第9番,第10番,第11番が絶品ですね。寺神戸さんの美質は,こういうシンプルで明るく楽しい曲で最大限に発揮されていると感じます。

録音ですが,響きがたっぷりと取り入れられていてまとわりつきがかなり気になりますが,ヴァイオリン自体の音は比較的明瞭で,音色の劣化も少なく,好きなタイプの録音ではありませんが,悪い印象ではありません。背景に心地よい響きが広がり,その上にくっきりとしたヴァイオリンが浮かび上がる,響きを許せる方にとっては優秀録音と言えるかもしれません。響きを取り入れるなら,最低限こういう音の捉え方をして欲しいものです(それでもちょっと取り入れすぎと思いますが)。また,チェロやチェンバロの実在感が希薄でつかみどころがないところも少し不満に思うところです。

CD試聴記でも触れていますが,1995年に発売された最初のディスク(COCO-78820)にはちょっとしたエラーがありました。これについては別エントリーにて整理したいと思います。
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The Well [SACD Hybrid]
ジェニファー・ウォーンズ Jennifer Warnes
CISCO SCD 2034 (P)(C)2001,2003 Davich/Warners (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jp
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The Well [24 KARAT GOLD EDITION]
ジェニファー・ウォーンズ Jennifer Warnes
IMPEX Records IMP 8302 (P)(C)2001,2003,2009 Porch Light (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jp
このディスクも優秀録音で有名な“The Hunter”に並ぶ優秀録音の名盤だと思っています。SACDの方を以前から持っていたのですが,24K GOLDの方も聴いてみたくなって入手しました。今はSACDも初期盤も手に入りづらく,現役で手にはいるのがこのディスクだけということもあって,今のうちに手に入れておこうという気持ちもありました。

聴き比べは,SACD盤の方もCD層で行いました。まだ十分に聴き込めてはいないのですが,一聴して24K GOLDの方がレベルがわずかに高いことがわかるのですが,特に24K GOLDの方が低域の量感が増えているにも関わらずクリアでキレのある低音で,ドラムスがスピード感があって,これは良いと思いました。Amazon.co.jpのレビューを見ると賛否あるようですが,好みの範囲だと思います。もう少しじっくり聴いてみたいと思います。

ところで,24K GOLDの方が収録されている曲が2曲多いですねぇ...ボーナストラックも異なります。まあ良いんですけどね(^^;。
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ザ・ハンター The Hunter
ジェニファー・ウォーンズ Jennifer Warnes
BVCP-203 (P)1992 Private Music/BMGビクター (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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The Hunter [K2 HD Mastering CD]
ジェニファー・ウォーンズ Jennifer Warnes
88883734802 (P)1992 Private Inc. (C)2013 Sony Music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
※韓国盤(日本製)
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The Hunter [24K GOLD SPECIAL EDITION]
ジェニファー・ウォーンズ Jennifer Warnes
IMP8303 (P)1992 Sony Music (C)2010 Impex Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records
※米国盤?
言わずとしれた優秀録音の名盤中の名盤,私も試聴によく使用するディスクですが,ずっと発売当初に買った国内盤を聴いていました。少し前に“24K GOLD SPECIAL EDITION”というのがあることに気がつき,気になっていたもののなかなか手が出せずにいたのですが,やっぱり聴いてみようということで,やっと手に入れて比べてみました。さらに,“K2 HD Mastering CD”なるエディションがつい最近発売されていることもわかり,ここまできたらこれも比較するしかない(^^;と思い,手に入れました。ガラスCDもあるようなのですが,12万円もするので,さすがにこれは諦めました。あと,SHM-CDもあったようですが,限定盤で現在は入手困難なため比較していません。

試聴してみて鈍感な私の耳でも明らかな違いがあったため,盤質の影響を避けるため,ロスレスでリッピングした後に再度試聴して,それでも違いがあることがわかりました。

そこで,波形を比較してみました。図1は,1曲目の“Rock You Gently”の最初の1分30秒ほどの波形を表示したものです。上から,通常盤,K2 HD Mastering CD,24K GOLDです。こんな荒っぽい表示でも明らかにデータレベルで異なることがわかります。

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図1 1曲目“Rock You Gently”冒頭1分30秒の波形比較
(上)通常版 / (中)K2 HD Mastering CD / (下)24K GOLD


次に,周波数成分を比較してみました。図2は,同じく1曲目の“Rock You Gently”の1曲をWaveSpectraというソフトで再生してFFTのピーク値のエンベロープを描かしたものです。黄緑が通常盤,青が24K GOLD,赤がK2 HD Mastering CDです。この順番に少しずつレベルが上がっていること,K2 HD Mastering CDは低域が少し強調されている,といった違いが見られます。

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図2 1曲目“Rock You Gently” FFTピーク値のエンベロープ比較
(黄緑)通常版 / (青)24K GOLD / (赤)K2 HD Mastering CD


上記の図と聴感はほぼ一致します。鮮明度の向上は,24K GOLDとK2 HD Mastering CDとだいたい同じくらいに感じました。低域の量感もK2 HD Mastering CDが豊かになっているように感じられました。

しかし,もっと決定的な違いがあることに気がつきました! 24K GOLDの“Rock You Gently”のイントロ部分をよく聴くと,通常盤およびK2 HD Mastering CDには含まれないコーラスがうっすらと入っているのです! ミキシングからして変わっているようなのです。さらに,他の曲を調べてみると,24K GOLDは,波形の極性が反転しているものがあるのです。つまり,本来はスピーカの振動板が前に出るところが引っ込むというような逆の動きになるのです。人間の耳はこういう位相の違いには鈍感なので聴感上の違和感はないのですが,いったいどんなマスタリングをしたんだ?と気になってしまいます。

ということで,24K GOLDはちょっと別物だぞ,と思った方が良さそうです。波形を見た限りではK2 HD Mastering CDの方は,通常盤の波形と異なるとはいえ近い波形に見えましたので,そのまま素直にリマスタリングしたように思えます。どちらが良いかは考え方次第だと思いますが,私としては気分的にK2 HD Mastering CDの方が安心できます。

24K GOLDをお持ちの方は一度じっくりと比較して「間違い探し?」をしてみてはいかがでしょうか(^^;。

あと,どうでも良いことですが,K2 HD Mastering CDはデジパックのケースに4桁のシリアルNo.らしきものが打ってあります。私の番号はNo. 0524でした。
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
クリーヴランド四重奏団 Cleveland Quartet
録音 1991-1995年
CD-80475 (P)(C)2007 TELARC (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★☆~★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
明るく明快でわかりやすい音楽が特徴です。刺激的ではありませんが,溌剌として躍動感に溢れ,また,各楽器の音色も甘美で大変魅力があります。アンサンブルも優れています。あまり評価されていない全集かもしれませんが,私はこのどこか温かく親しみのわく音楽がすごく気に入っています。

録音ですが,少しばらつきがあります。録音年や録音場所との相関がいまいちわからないのですが,荒っぽく言うと,中期は今ひとつ良くなく,後期は概ね良好,前期はその中間,という感じです。全体に残響が多めで,中期はそのために明瞭感に劣り,音色もくすみがちです(特にセリオーソが良くないです)。後期は残響があるものの,音色への影響は少なめで,何とか弦楽器の魅力的な音色,質感が保たれています。後期,せめて前期の録音で統一されていれば良かったのですが。



なお,全集といっても,分売されていた8枚のディスクをそのプラケースのまま大きな紙製のケースに入れただけのものです。以下,各分売盤の情報です。こういう全集は嵩張って困りますね。

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番
Recorded in Mechanics Hall, Worcester, Massachusetts, September 23-24, 1993
CD-80382 (P)(C)1995 TELARC (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番
Recorded in Mechanics Hall, Worcester, Massachusetts, May 17-20, 1993 & May 5 and 8, 1994
CD-80414 (P)(C)1995 TELARC (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」
Recorded in Mechanics Hall, Worcester, Massachusetts, May 12-16, 1992 and at American Academy and Institute of Arts & Letters, New York City, July 25-30, 1991
CD-80229 (P)(C)1993 TELARC (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」
Recorded in Mechanics Hall, Worcester, Massachusetts, May 12-16, 1992 and at American Academy and Institute of Arts & Letters, New York City, July 25-30, 1991
CD-80268 (P)(C)1993 TELARC (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番「ハープ」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」
Recorded in Mechanics Hall, Worcester, Massachusetts, September 28 - October 2, 1992
CD-80351 (P)(C)1994 TELARC (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番
Recorded in Mechanics Hall, Worcester, Massachusetts, December 5-8, 1995
CD-80425 (P)(C)1997 TELARC (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲「大フーガ」
Recorded in Mechanics Hall, Worcester, Massachusetts, September 1-8, 1995
CD-80422 (P)(C)1996 TELARC (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番
Recorded in Mechanics Hall, Worcester, Massachusetts, December 11-15, 1995
CD-80427 (P)(C)1997 TELARC (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番,第3番
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番
ヒラリー・ハーン Hilary Hahn (Violin)
Recorded at the Troy Savings Bank Music Hall, Troy, New York, June 17-18, December 23, March 23-24, 1997.
SK 62793 (C)(P)1997 Sony Music Entertainment Inc. (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。CD試聴記のWebページを作成して一番最初にレビューしたのがこのディスクでした。聴き比べを始めるきっかけともなったディスクで,私としては特別な思い入れがあります。

パルティータ第3番は若々しく溌剌と躍動感のある演奏です。 パルティータ第2番は一転してゆったりしたテンポでじっくり弾いています。 シャコンヌなど17:47もありますが,一つ一つの音に込められた思いが伝わってくるようで遅さを感じさせません。 中間部の高揚感も特筆ものです。(Allemandeはちょっと間延びした感がありますが...) ソナタ第3番は静と動がうまくバランスしていると思います。

極めてオーソドックスで伝統的なスタイルを踏襲し,丁寧で細部にまで神経が行き届いた教科書的模範演奏のようであり,かつ, 力強く躍動的であり,明るく張りのある音色も魅力的な素晴らしい音楽に仕上がっています。 そしてこの不自然なほどに完璧なテクニック! 他の追随を全く許しません。 これは本当に圧倒的です。

録音ですが,残響がやや多めで明瞭感,鮮明さが若干損なわれていますが, 比較的近い位置での録音なのか,質感はそこそこ感じられ,音色の劣化も許容範囲です。 私としては不満はありますが,それほど悪くなく良好な部類に入ると思います。

このディスクはヒラリー・ハーンのデビューCDで,17歳の時の録音。何度聴いても感動します。全曲録音でないのが本当に残念でなりません。そろそろ全曲録音を期待したいところですが,その気はあるのでしょうか?(録音してくれそうな気が全くしない...)
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(a) ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集
SB3K89895 (C)2002 Sony Music Entertainment (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp

(b) ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
SB3K89896 (C)2002 Sony Music Entertainment (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp

(c) ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
SB3K89897 (C)2002 Sony Music Entertainment (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp

ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
1982年 ワシントン,アメリカ合衆国 国会図書館 クーリッジ・ホール(ライヴ)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆

愛聴盤にも関わらず家の中で行方不明になっていました...捜索してやっと引っ張り出してきました(^^;

ジュリアード四重奏団の2回目の全集で,1982年ワシントン国会図書館クーリッジ・ホールでのライヴ録音です。観客の咳払いも聴こえ,演奏後の拍手も入っている本当のライヴ録音です。ライヴ録音のため完成度では1回目に劣る,という批評を見かけましたが,確かにそういう面はあるかもしれませんが,私としては全く気になりませんでした。強い意志の感じられるとともに,ニュアンスが一層豊かになり,引き締まった造形とともに奥行きの深さも備えた素晴らしい演奏だと思います。1回目の録音とともに,今もって正統派ベートーヴェンの最高峰の演奏の一つと数えられるのではないでしょうか。

そして,やっぱり録音が良いのです。残響はありますが,奥にふわっと広がる程度であり,直接音をほとんど邪魔していません。各楽器が明瞭に分離良く聴こえ,そして質感もよく感じられます。ほんのわずかに高域が弱い気がしますが,問題のないレベルです。そして,ライヴならではのリアリティを伝えてくれる生録的雰囲気を持っているのも良い点です。オーディオ的には評価されないかもしれませんが,これは好録音と言えるでしょう。

1回目の録音と同様,素晴らしい演奏が良好な録音で残されたことに感謝します。

で,何たることか,これも1回目の録音と同じく現在は廃盤で入手が難しいようです。こんな素晴らしい演奏を廃盤にするとは! (タワーレコードさん,期待していますよ!)
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
録音 1964-1970年
5095412003 Sony Classical (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
覇気のある素晴らしい演奏! 技術的にも完璧だし躍動的で熱意に溢れています。こちらまで興奮してきます(特に中期)。近年の多様な演奏からするとスタンダードもスタンダードという印象ですが,それがまた良いのです。文句なしにお気に入りの全集です。

そしてこの録音の良さ! 残響を抑え,各楽器の音色を極めて明瞭にニュアンス豊かに克明に分離良く伝えてくれます。古い録音なので音色の癖やきめの細かさ(ざらざら感は少しある)では最近の録音にはかなり劣りますが,そんなことは私にとってはあまり問題ではありません。愛聴盤であるのはこの録音によるところも大きいです。ジュリアード四重奏団のベートーヴェンといえばテスタメントから発売されている第14番の録音がこの上なく好きなのですが,印象としてはそれに近いです。1964年から1970年にかけて録音されたものですが,1970年に録音されたものよりも1960年代に録音されたものの方が良好です。

この素晴らしい演奏が素晴らしい好録音で残されたことに感謝したいです。

で,こともあろうかこのジュリアード四重奏団の全集は廃盤で,全集としては今まともに入手できないようです。こんな人類の貴重な財産とも言える全集を廃盤にするとは! すぐに復刻すべきです。最近ジュリアード四重奏団の演奏が少しずつボックス化されているようなので期待しています。またはタワーレコードの企画盤としてぜひ取り上げて欲しいものです。

ジュリアード四重奏団の全集は2回目のものも持っているのですが,どこか行方不明になってしまいました(涙)。発掘されたらまたレビューしたいと思います。
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シークレッツ Secrets
シエラ・ハル Sierra Hull
Rounder 11661-0601-2 (P)(C)2008 Rounder Records (輸入盤)
 愛聴盤 
参考: 公式WebサイトHMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
ブルーグラスのマンドリン奏者,シエラ・ハルのファーストアルバム。今度もいわゆるジャケ買いというやつです(^^;。

あくまでも私見ですが,これは,うーん,オーソドックスなブルーグラスの見本みたいなアルバムですねぇ。普通のブルーグラスとして安心して聴けます。そしてシエラ・ハルのマンドリンも上手いし,歌も爽やかです。どの曲を聴いてもすんなりと耳に入ってきますし,そのままこの音楽に浸っていたい...と思ってしまいます。ブルーグラスの楽しさを堪能できる良いアルバムです。これは当たりでした!

(記2011/10/21)


昨年このアルバムを見つけ記事を書いて以来,結構気に入っていてずっと聴き続けています。あまり意識していなかったのですが,このアルバムを製作したのが16歳のとき,アリソン・クラウスが絶賛し,アリソン・クラウス&ユニオン・ステーションやブルーグラス界の大物がバックを固めていたとのことです。



10歳の時にはすでにそのマンドリンの実力がブルーグラス界に知れ渡っていたというから恐れ入ります。これは恐らくその頃のビデオではないかと思います。



(記2012/05/20)
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スタンリー:協奏曲集作品2
ロイ・グッドマン指揮/パーリー・オブ・インストゥルメンツ
Recorded on 25, 26 November 1988
CDA66338 (P)(C)1989 Hyperion Records Ltd. (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
ジョン・スタンリー(John Stanley 1712-1786)は英国の作曲家,オルガン奏者。この作品の原題は“Six Concertos in Seven Parts”であり,ソロ楽器が2つのヴァイオリン,チェロ,ハープシコードの曲(4曲)と,ソロ楽器がオルガンの曲(2曲)があります。曲調は合奏協奏曲のような感じです。

この作曲家の曲はこれしか聴いたことがありませんが,実に爽やかで心地よく響く良い音楽です。その昔,ハイペリオンのサンプラーに第1番の終楽章が収録されていて,その素晴らしい音楽に感動してこのディスクを買ったことを今でも良く覚えています。どの曲も良いのですが,やっぱりヴァイオリン,チェロがソロで活躍する曲が良いですね。演奏も明るく快活で気持ちがよいです。

録音ですが,残響過多で私としてはあまり好きな録音ではありません。ただ,伸びやかな弦楽器の音色は辛うじて確保されているのでギリギリ許容範囲というところです。ある意味,バロックの雰囲気が良く出ていると言えるかもしれないので,残響が許せる方であれば問題ない録音だとは思います。もちろん私としてはもっとすっきりと見通しよく明瞭に録って欲しいのですが。

このディスク,私はハイペリオンのものを持っていますが,今はヘリオスレーベルから発売されているようです。
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集,弦楽三重奏曲全集
スズケ四重奏団 Suske Quartet
1967年7月, 1968年7月,10月 ベルリン(Op.59),1975年5月~1980年1月 ドレスデン(Op.59以外)
0002742CCC (P)1969-1981 VEB Deutsche Schallplatten Berlin (C)2004 edel CLASSICS GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考url: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
本全集を2010年3月に紹介した時にはHMV Onlineではすでに廃盤になっていました。こんな超名盤を廃盤にするとは!と思っていましたが,なんとHMV Onlineに再プレスがアナウンスされていました!5/20発売とのことです。

すでに所有しているので私には関係ないのですが,それでもこの再プレスはうれしく思います。
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メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第8番,第9番,第10番
オルフェウス室内管弦楽団
Performing Arts Center, State University of New York at Purchase, 12/1991
437 528-2 (P)1993 Deutsche Grammophon (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records
オルフェウス室内管弦楽団を続けます。これもまた精緻かつ躍動感に満ちた素晴らしいアンサンブルが聴きものです。第10番ほど取り上げられることのない第8番や第9番もこんなに楽しい曲だったんだと思いました。全集でないのが残念です。

録音もレスピーギの作品集と同様,残響を抑えた明瞭感の高い,そしてすっきりと見通しのよい録音です。優秀なアンサンブルをさらに際立たせていると思います。これも同楽団の録音の中ではかなり良い方に入ると思います。

オルフェウス室内管弦楽団のドイツ・グラモフォンへの録音は演奏も録音も優れたものが多いのですが,その多くがすでに廃盤になってしまっているのは本当に残念です。
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レスピーギ:組曲「鳥」
レスピーギ:リュートのための古い舞曲とアリア第1/第3組曲
レスピーギ:ボッティチェルリの三枚の絵
オルフェウス室内管弦楽団
1991年12月 ニューヨーク
POCG-1667(437 533-2) (P)1993 Deutsche Grammophon (国内盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
リュートのための古い舞曲とアリアはよく知っているのですが,組曲「鳥」やボッティチェルリの三枚の絵という曲はこのディスクでしか聴いたことがありません。いずれも小編成のオーケストラのための曲で,オルフェウス室内管弦楽団にはぴったりと言えるでしょう。機敏で歯切れ良く,そして雑味のない爽やかな音楽が素晴らしいです。

録音も良好で,残響感はほとんどなく明瞭で透明感があり高域の伸び申し分ありません。やや刺激的かもしれませんが,キレのある鋭いサウンドは本当に魅力的です。オルフェウス室内管弦楽団の良さを十分に描き出しています。同楽団の録音の中でもかなり良い部類に入るのではないでしょうか。
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ポートランド Portland
ケヴィン・バーク Kevin Burke (Fiddle)
ミホール・オ・ドーナル Mícheál Ó Domhnaill (Guitar)
GLCD 1041 (P)(C)1982 Green Linnet Records, Inc (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp
長い間聴き続けている愛聴盤です。

フィドラーのケヴィン・バークとギタリストのミホール・オ・ドーナルのデュオ・アルバム。素朴なフィドルと味わい深いアコースティック・ギターが最高で,哀愁漂う独特の雰囲気が気に入っています。多重録音でユニゾンで音を重ねて独特の響きを出しているのがユニークです(個人的には多重録音などせず一本で勝負して欲しかったと思いますが)。

ミホールは伴奏に徹しているのですが,実はこのギターが大好きなのです。このギターを聴きたくてこのディスクを聴いているようなものです。

試聴: iTunes Store(iTunesが必要です)

で,二人の演奏する動画がYouTubeにありました。奇跡的です!感動!


ミホールの歌も味わい深いです。(アルバムの曲ではありませんが)

タグ : [愛聴盤] [YouTube]

cover picture (a) cover picture (b)

トリーナ Tríona
トリーナ・ニ・ゴーナル Tríona ní Dhomhnaill
(a) GLCD-3034 (P)(C)1984 Green Linnet Records (輸入盤)
(b) CEFCD034 (P)1975 (C)2009 Gael Linn (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records

のちにボシーバンドやナイトノイズのメンバーとして活躍するトリーナ・ニ・ゴーナルが1975年に発表したアルバム。このアルバムの素晴らしさについてもCD試聴記ナイトノイズのページで述べていますので,ご参照いただければうれしく思います。

2009年にデジタル・リマスター盤(b)が発売されていることに気がつき手に入れました。音の鮮度が向上し,より自然な音色になっていました。少し帯域バランスが高域寄りになり軽い感じになっているのは微妙なところです。

それにしてもこのトリーナの若々しく張りのある歌声はいいですなぁ...最後の曲でのミホールのギターのアルペジオも泣かせるし...

YouTubeに2曲目に収められている独唱曲“Na Gamhna Geala”がアップされていました(→YouTube)。

試聴: iTunes Store(iTunesが必要です)
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スカラ・ブレイ Skara Brae
ミホール・オ・ドーナル Mícheál Ó Domhnaill
トリーナ・ニ・ゴーナル Tríona ní Dhomhnaill
モレート・ニ・ゴーナル Maighread Ní Dhomhnaill
ダヒー・スプロール Dáithí Sproule
TRCD0031 (CEFCD 031) (P)1971 (C)1998 Gael-Linn (国内盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★★
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
のちにボシーバンドやナイトノイズのメンバーとして活躍するミホール・オ・ドーナル,トリーナ・ニ・ゴーナル兄妹が1970年に製作したアルバム(モレートも兄妹)。このアルバムの素晴らしさはCD試聴記ナイトノイズのページで述べたとおりです。このCDはだいぶ前に廃盤になったようなのですが,この2月に再発売されるという(しかも国内盤)。こんなマイナーな音楽が国内盤で発売されるとは驚きです(いったい何枚売れるんだろうか?って私が心配することじゃないですが(^^;)。

音楽も良いのですが,録音も良いのです。といっても単にスタジオで普通に録音しているだけなんですが。こんな普通に録っただけの録音をあえて「良い」と言わなければならないとは...

久しぶりに聴いてみて改めてこのアルバムの良さをかみしめました。解説書によると,彼らが大学生?のときに半日で録音されたという。それでこの完成度の高さ。驚きです。

試聴: iTunes Storeicon(iTunesが必要です)
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パッセージ Passage
ウィリアム・アッカーマン William Ackerman
D22Y5213(WH-1014) (P)(C)1981 Windham Hill Records (国内盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★
参考: 公式WebサイトAmazon.co.jp
ウィンダム・ヒル・レーベルの創始者,ウィリアム・アッカーマンの4枚目のアルバム。このアルバムには,最もシンプルで最も美しい彼の最高傑作「ブリックレイヤー家の美しい娘(The Bricklayer's Beautiful Daughter)」を始め,「無垢の心と誘惑の影(The Impending Death of the Virgin Spirit)」,「アンの詩(Anne's Song)」といった詩情豊かな彼の代表作が収められています。これらの曲は他のアルバムにも収録されていますが,このアルバムのテイクが最も純粋で完成度が高いように思います。彼のアルバムの中で最も気に入っている愛聴盤です。

私がアコースティック・ギターを聴くようになったきっかけを作ってくれた彼の2作目“It Takes A Year”にも「ブリックレイヤー家の美しい娘」や「無垢の心と誘惑の影」が収められていました。私にとってとても大切な曲です。

で,こともあろうかこの超名盤は国内では廃盤なのですね...

例によってYouTube映像をいくつか。音質も画質も良くありませんが,アッカーマンのギタープレイを見られるのはうれしいですね。

ブリックレイヤー家の美しい娘


無垢の心と誘惑の影(2:20くらいから始まります)


アンの詩

タグ : [愛聴盤] [YouTube]

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調作品127
Akigawa KIRARA Hall, June 29 & 30, 1999
ewcc-0012 (P)(C)2000 ewe records (国内盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調作品130
ベートーヴェン」大フーガ作品133
Akigawa KIRARA Hall, January 19 & 20, 1999
ewcc-0013 (P)(C)2000 ewe records (国内盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調作品135
Akigawa KIRARA Hall, February 23, 24, 2000
ewcc-0014 (P)(C)2000 ewe records (国内盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132
Akigawa KIRARA Hall, June 30 & July 1, 1999
ewcc-0015 (P)(C)1999 ewe records (国内盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
古典四重奏団 Quartetto Classico

なんだかとっても優しいベートーヴェンですねぇ。メリハリがあって推進力もある演奏なのですが,それでもなぜか全体に優しい雰囲気を醸し出しているのです。特にヴァイオリンの甘くて美しい音色が独特でこの四重奏団の魅力を決定づけていますし,他のどの四重奏団とも違うスタイルを確立して独自のベートーヴェン像を創り上げていると思います。

録音が良いことも特筆できます。残響はそれなりに取り込まれていますが,オンマイク(といっても距離感は適切)でそれぞれの楽器音を明瞭に捉えています。残響の音色への影響も最小限で質感も良いです。これなら私も納得できます。

次に文句を...(^^;。まず,なんで後期で4枚なの?! しかもフルプライス(これは仕方ないですが)。カップリングを工夫して3枚に収めて欲しかったです。次にケースの表示。文字が小さくどのディスクに何が入っているのかパッと見てわかりません。よく見ているつもりでもなぜか見つからないので焦ってしまって余計に見つからなくなる...最悪の表示です。モーツァルトのハイドンセットでも解説書が読みづらいと不満を述べましたが,本当にもうちょっとユーザー視点でちゃんと考えて作って欲しいものです。なんでこんなことで苦痛を強いられなければならないのかといつも腹立たしく思いながら手に取っています。
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リヒャルト・シュトラウス:管弦楽曲集
交響詩「英雄の生涯」作品40(+)
交響詩「ツァラトゥストラかく語りき」作品30(*)
交響詩「ドン・ファン」作品20(**)
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28(*)
アルプス交響曲(#)
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(+)
シカゴ交響楽団(*)(**)
バイエルン放送交響楽団(#)
March 1977 & March 1978(+), May 1975(*), May 1973(**), September 1979(#)
POCL-3606(440 618-2) (P)1976-80 The Decca Record Company Limited (国内盤)
 愛聴盤   リファレンス音源  好録音度:★★★★★
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records

ショルティのディスクは録音が良いものが多いので好んで聴くことが多いのですが,このディスクは特に好きで以前からよく聴いています。私の好きなオーケストラ録音の代表格です。

邪魔な残響はほとんど気にならず,各楽器の音が明瞭かつ分離良く聴こえますし,質感も良好,弦楽器と管楽器のバランスも絶妙に取れています。フォルテシモでも弦楽器がかき消されてしまうようなこともありません。近年の全体の響きの自然さを優先する優秀録音に比べると,より各楽器にフォーカスしやや誇張された感じがしますが,録音で聴く場合はこれくらいがちょうど良くとても気分良く聴くことが出来ます。低域のレンジ感はやや控えめに感じますが,中高域に被って聴きづらくなるようなことがなくかえって好ましく思います。

オーディオ品質では近年のきめ細かな録音には及ばないかもしれませんが,年代相応であり決して悪くなくまったく問題ありません。
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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ集
久保田巧 Takumi Kubota (Violin)
2002年3月19-21日 山形・余目町文化創造館 響ホール
OVCL-00119 (P)(C)2003 Octavia Records Inc. (国内盤)
 愛聴盤   リファレンス音源  好録音度:★★★★★
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ集
バッハ:無伴奏フルート・パルティータBWV1013(ヴァイオリン編)
久保田巧 Takumi Kubota (Violin)
2004年3月23-25日 山形・余目町文化創造館 響ホール
OVCL-00181 (P)(C)2004 Octavia Records Inc. (国内盤)
 愛聴盤   リファレンス音源  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
バッハ無伴奏ヴァイオリンの全集をいろいろと聴いてきましたが,現時点で演奏・録音のトータルで最も気に入っているのがこの久保田巧さんの全集です。すでに「CD試聴記」にてレビューをしていますので参考にしていただければと思います(CD試聴記全体の中では高い評価に見えませんが...(^^;)。

改めて聴いてみて,慎ましく控えめながら静かに気持ちが込められていて,じわっと感動がこみ上げてくる好演奏だと再認識しました。技術も確かです。音色も大変美しいです。

録音は,響きを伴っていながらも久保田さんのニュアンス豊かな音色を克明に伝えてくれる好録音であり,オーディオ品質も高い優秀録音です。発売以来,オーディオ機器の音を確認するためのリファレンス音源としても聴き続けています。パルティータ集の方が響きが多めでわずかに劣ります。

好演奏かつ好録音かつ優秀録音の素晴らしい全集だと思うのですが,Web上ではほとんどレビュー記事を見かけないですね。本当に不思議ですが,あまり自己主張しないどちらかといえば地味な演奏なので受けが良くないのかもしれません(それとも値段が高いから?...)。もっと評価されて良いと思うのですが。
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バッハ:さまざまな楽器による協奏曲集
ブランデンブルク協奏曲(全曲),管弦楽組曲(全曲),ヴァイオリン協奏曲(全曲),チェンバロ協奏曲,他
カフェ・ツィマーマン Cafe Zimmermann
2000~2010年録音
Alpha811 (C)2011 Alpha Productions (国内盤)
 愛聴盤   リファレンス音源  好録音度:★★★★★~★★★★☆
参考: HMV Online輸入盤),Amazon.co.jpTower Records
カフェ・ツィマーマンはヴァイオリニストのパブロ・バレッティとチェンバリストのセリーヌ・フリッシュが結成したバロック・アンサンブル(ピリオド楽器使用)で,グループ名は,バッハが毎週コンサートを行っていたライプツィヒのゴットフリート・ツィマーマンのコーヒーハウスにちなんでいるとのことです。基本編成は弦楽器5人とチェンバロ1人ですが,曲によりメンバーが入れ替わったり追加されたりしています。基本的には1パート1人で演奏されています。

この協奏曲集,とにかく録音の良さに驚きました。残響は多少多めに取り込まれていますので私の考える好録音とは少し違いますが,各楽器の音に伸びがありまた透明感があります。さらにオーディオ品質の高さも特筆でき,優秀録音とも言えると思います。概して編成の小さな曲が良好で,編成の大きな曲(ブランデンブルク協奏曲第1番や管弦楽組曲第3番,第4番など)は若干落ちるのが残念です。しかし,録音時期や録音場所が異なるにも関わらず全体として高いレベルで統一されているのは素晴らしいことだと思います。

演奏についてもピリオド楽器ながらそれが過度に強調されることのないナチュラルな演奏で,ピリオド楽器が苦手な私でもすんなりと受け入れられます(もちろんこれがモダン楽器だったらもっと良かったのに...とは思いますよ(^^;)。全体にテンポが速めでこの疾走感も良いですね。

このセットですが,過去1枚ずつ発売されてきたものが単純に集められています。値段が高い上にブランデンブルク協奏曲が1枚につき1曲ずつだったので買うのをためらっていました。最近のボックスセットは激安のものが多いので,このボックスセットも高価に感じてしまうのですが,1枚当たり1,000円と思うと決して高くないですね。やはり,ブランデンブルク協奏曲,ヴァイオリン協奏曲,管弦楽組曲が各CDにばらばらに収められていて聴く側としてはどのCDに何が入っているのかわからなくてちょっと扱いにくいのが欠点ですが...これは良い買い物をしたと思いました。当たりでした。
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ベートーヴェン:交響曲全集
ジョン・ネルソン指揮/アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
Recorded in July 2005 [nos.5-9] and January 2006 [nos.1-4] at lrcam, Espace de projection, Paris (France)
ambroisie AM9993 (5枚組BOX) (P)(C)2006 naïve (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp
2007年12月5日の編集日録でも取り上げていました。アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリはパリ室内管弦楽団とも言うそうです。小編成モダン楽器オーケストラによるベートーヴェン交響曲全集。弦楽器は対向配置。この顔合わせでのモーツァルト後期交響曲集もあります。

小編成の機動力を活かした小気味よい演奏で,全体的にテンポは速めで推進力があります。アンサンブルも良く音に透明感があり,すっきりとして見通しも良好です。大編成オーケストラの豊潤な演奏を聴いたあとにこれを聴くとスカスカしてものすごく物足りないように感じられるのはないかと思います。そういう演奏が好きな方には全くお薦め出来ませんが,私はすごく気に入っています。

録音もこの演奏に合わせるように残響を控えめにしてすっきりと録っています。もう少しそれぞれの楽器の質感を強調して録ってくれたほうが良いと思いますが,まあこれでも十分に良好な部類に入ります。

ベートーヴェン交響曲全集の愛聴盤の一つです。
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I've Got That Old Feeling
アリソン・クラウス Alison Krauss
Rounder CD 0275 (P)(C)1990 Rounder Records (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp
久しぶりにアリソン・クラウスが聴きたくなって新アルバム「ペーパー・エアプレーン」を聴いたのですが...これを取り上げる前にこちらのアルバムを取り上げておかないと,と思ったので。

このアルバムは1990年に発売されたアリソン・クラウスの3作目。当時19歳でイリノイ大学音楽科在籍中だったとのこと。若々しく躍動的ではち切れんばかり,そして透明で輝きのある美しい歌声! どの曲も素晴らしく穴がありません。明るく楽しいブルーグラスが満喫できる素晴らしいアルバムです。彼女のアルバムを何枚か持っていますがこれが最高に気に入っています。

アリソン・クラウスを知ったのは,NHK-BSで放送していた,1991年に熊本で開催されたカントリー・ゴールドというフェスティバルの録画でした。アリソン・クラウス&ユニオン・ステーションでの出演で,その美しい歌声と味のあるフィドルに感激してファンになったのでした。それで買ったのがこのアルバムです。カントリー・ゴールドで演奏されていた曲も含まれています。

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ちなみに一番右でバンジョーを演奏しているのがアリソン・ブラウンです。地味だけどすごく上手いなぁと感心して観ていました。有名なバンジョー奏者だということをあとで知りました。このアルバムでも3曲で共演しています。

知ってからもう20年も経つんだなぁと思うとちょっと感慨深いものがあります。
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リトル・バイ・リトル(Little By Little)
トミー・エマニュエル(Tommy Emmanuel)
8697802322 (P)(C)2010 Sony Music Entertainment (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★
参考: 公式WebサイトHMV OnlineAmazon.co.jpTower Records

また脱線します。すみません。

トミー・エマニュエルはジョー・ロビンソンと同じオーストラリアのアコースティック・ギタリスト。Wikipediaによると「アコギの神様」と呼ばれることもあるとか。その筋では非常に有名のようですが,恥ずかしながら全然知りませんでした(^^;。もう半世紀以上活躍している大大ベテランです。

それでとにかく一度聴いてみようと思い手に入れたのが最新のこのCD。基本的にネアカの音楽でとにかく明るく元気で勢いがある。人を喜ばせることに生き甲斐を感じる根っからの芸人だ。まさに芸人魂が炸裂している。この人のステージを一度見てみたいものです。「アコギの神様」と呼ばれるだけあってテクニックもすごいですね。もう少し他のディスクも聴いてみたくなりました。

録音は,若干リバーブ効果が入っているのが気になるものの,アコースティック・ギターの音を明瞭に綺麗に捉えていてまずまず良好です。

以下,YouTubeから。CD1の1曲目に収められている“Half Way Home”。なかなか洒落た曲で一番のお気に入りです。



次はCD1の3曲目“Locomotivation”。スピード感が気持ちいい曲です。



CD2の2曲目“Papa George”。ジョージ・ハリスンにインスパイアされて作った曲だとか。短いですがいい曲です。



最後にCD2の11曲目“Guitar Boogie”。これぞトミー・エマニュエル! すごいです。

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ハイランダーズ・フェアウェル(Highlander's Farewell)
アラスデア・フレイザー(Alasdair Fraser)(Fiddle)
ナタリー・ハース(Natalie Haas)(Cello)
CUL123D (P)(C)2011 Culburnie Records (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp

ヴァイオリンとチェロによるスコティッシュ・トラッド・アルバム。以前レビューしたイン・ザ・モーメントがすごく良かったので,つい最近発売されたこのアルバムも聴いてみました。うーん,これもいい! すごく楽しいし元気が出ます。

トラッドとモダンが程良く混じり合った感じで,トラッドながら古臭いこともなければ田舎臭いところも全くありません。アラスデア・フレイザーの流麗なフィドルは冴え渡っていますし,ナタリー・ハースの刻むチェロのリズムも絶妙です。

ナタリー・ハースの妹(?)のブリタニー・ハースもゲスト参加しています。一カ所だけ見事なチョップ奏法を聴かせてくれるところがあります。チョップ奏法が入ると俄然音楽が締まってカッコ良くなります(ダロール・アンガー仕込みか?)。フレイザーがこの奏法を使わないのはちょっと残念です。

で,このアルバムは録音もいいです。恐らくスタジオで録音しています。直接音が支配的で極めて明瞭,音色もまったく色づけされていません。わずかに響きがまとわりついていますがほとんど気になりません。いわゆるポピュラー音楽的な録り方ですが,不自然に感じることはありません。録音が良いと音楽が何倍も楽しくなりますね。

ということでこのアルバムも当たりでした。この二人の組み合わせで7年前にもう一枚出しているので,これもそのうち聴いてみたいと思います。

YouTube映像があったので...このアルバムの4曲目に収められている“Grand Etang/Hull's Reel”。後半をぜひ見てみてください。

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タイム・ジャンピン(Time Jumpin')
ジョー・ロビンソン(Joe Robinson)(Guitar)
ABC Music 2705977 (P)(C)2009 Joe Robinson (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: 公式WebサイトHMV OnlineAmazon.co.jpプー横丁

これは...ぶったまげました! とにかくすさまじいテクニック! 超高速パッセージも正確無比,一つ一つの音の粒が整然と聴こえてきます。ジミー・ペイジのように速いパッセージをなんとなくテキトーには弾いていません(^^;。全て狙って弾いています。こんな超絶テクニックを持ったギタリストがいたとは... しかもトリッキーなテクニックはほとんど使っていません。そこがまたすごい!

録音もギターの音をストレートに高解像に捉えたHi-Fi調の好録音です。文句ありません。

ジョー・ロビンソンはオーストラリアのギタリスト。15歳の時に録音したというデビューアルバムも聴いてみたい...

YouTubeに動画がアップされていましたので載せておきます。







その他のYouTube動画(YouTubeサイトへ)
Borsolino (Tommy Emmanuel)
Joe Robinson Plays Fleabites
Smokin Joe - Midnight In Nashville
Joe Robinson - Bergeson Fries
Joe Robinson - It's Not Easy
Dixie Maguire (Tommy Emmanuel) - Joe Robinson

Royal Flush - Joe Robinson
Fireflies - Joe Robinson

Joe Robinson - Daddy Longlicks
Joe Robinson - Its Not Easy
Joe Robinson - Misty
Joe Robinson - Bergeson Fries
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バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
モーツァルト管弦楽団(Orchestra Mozart)
クラウディオ・アバド(Claudio Abbado)(音楽監督・指揮)
ジュリアーノ・カルミニョーラ(ヴァイオリン),ミカラ・ペトリ(リコーダー),マリオ・ブルネロ(チェロ),アイロス・ボッシュ(コントラバス),ラインホルト・フリードリヒ(トランペット),オッターヴィオ・ダントーネ(チェンバロ),他
2007年4月21日 イタリア,レッジョ・エミリア,ヴァーリ市立劇場
DG 00289 477 8908 (P)2008 EuroArts Music International GmbH (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★★
参考url: HMV OnlineAmazon.co.jp

このブログを始めた頃に取り上げたDVDのCD版が発売されました。「CDが出たら絶対に買う!」という公約通り(^^; 手に入れました。

こうして改めてCDで聴いてみると,録音の五つ星はちょっと過大評価だったかなと思いつつも,よくあるライヴ録音とは違う演出臭さのない,ある意味至極「普通の録音」というところが気に入っているので評価は変えません。オーディオクオリティは特筆すべきところはないので,「なんでこれが五つ星?」と思われるかもしれませんが。

音楽の良さはDVDの時に書いた通りです。縛りのない緩さ(音楽が緩んでいるということではありません)が伸び伸びした素晴らしく良い雰囲気を出しています。

あれからいくつものブランデンブルク協奏曲を聴いてきましたが,私にとって最も気に入ったセットのうちの一つという地位は揺らいでいません。

なお,DVDに収められていたアンコールがこのCDでは含まれていません。あれはあれで良かったのになぁ...とちょっと残念です。
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イン・ザ・モーメント(In The Moment)
アラスデア・フレイザー(Alasdair Fraser)(Fiddle)
ナタリー・ハース(Natalie Haas)(Cello)
CUL 122D (P)(C)2007 Culburnie Records (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.com

また脱線します。

アラスデア・フレイザーはスコティッシュ・フィドルのプレイヤー。チェロのナタリー・ハースは先日紹介したブリタニー・ハースの姉であろうと思われます。ヴァイオリンとチェロの二重奏のトラッド,興味津々で聴きました。フィドルの流麗な美音(本当に綺麗な音だ!)とチェロの刻むキレの良いリズムの対比がなかなかの聴きものです。伝統音楽をベースにしながらも古臭くなくちょっとモダンで爽やかなところが気に入りました。

録音が良いのもうれしいです。チェロに若干の響きが伴っているものの,フィドルの方はクリアそのもの。美音を余すことなく捉えています。クラシック的な録音ではありませんが,スタジオでクリアに録音することがどれだけ素晴らしいことかを教えてくれる好録音と言えます。

力量的にはクラシックの演奏家にはやはり及ばないのですが,彼らならではの音楽がこれまた楽しいのです。Amazon.comやiTunes Storeでも試聴出来ますので(後者の方が音が良い),興味を持たれましたらぜひ聴いてみてください。
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ペンギン・エッグス(Penguin Eggs) (1980年リリース)
ニック・ジョーンズ(Nic Jones)
TSCD411 (P)(C)1991 Topic Records Ltd (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp

英国トラッドのミュージシャン。実は一週間前にはその名前すら知りませんでした。とあるサイトで(そのサイトがどこか見失ってしまいましたが)すごく良いということが書いてあり,元々英国のトラッドには親しみを持っていたので,半ば衝動的に手に入れる行動に走ってしまいました。

彼自身は歌とギターとフィドル,あとTony Hall(melodeon), Bridget Danby(recorders, vocals), Dave Burland(vocals)が参加しています。音楽は彼のギターと歌が中心です。

それにしても何と素朴でホッとする音楽なんだろう。ギターも味があるし歌もいい。そして何の作為も演出も感じられないストレートな録音がまた素晴らしいです。感激しました。

世の中にはまだまだ知らない素晴らしい音楽があるんだというのを実感。このアルバムは大当たりでした。あぁ,またはまってしまいそう...いかんいかん(^^;
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ブレックファスト・イン・ザ・フィールド(Breakfast in the Field)
マイケル・ヘッジズ(Michael Hedges)(Guitar)
BVCW-35101 (P)1981 Windham Hill Records (BMG Japan) (国内盤)
 愛聴盤   リファレンス音源  好録音度:★★★★★
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp

マイケル・ヘッジズは,アメリカのアコースティック・ギタリスト。ウィンダム・ヒル・レーベルの創始者であるウィリアム・アッカーマンが偶然聴いたライヴ・ハウスでの独創的な演奏に驚嘆し,その場で契約を交わしたと解説書にあります。そして生まれたのがこのファースト・アルバム。このアルバムとセカンド・アルバム「エアリアル・バンダリーズ」は当時のアコースティック・ギター界でも画期的な作品であったということです(→Wikipedia)。残念ながら1997年に自動車事故で43歳という若さで他界されました。

で,このファースト・アルバムの録音,アコースティック・ギターの音が極めてストレートに高解像で録られています(ピックアップが使われているのか?)。硬派の録音と言える超Hi-Fiの超優秀録音であり,もちろん好録音でもあります。音楽の良さもあり,以前から愛聴盤として,リファレンス音源として聴き続けてきました。特に1曲目のLayoverが音楽的にもサウンド的にも気に入っています。その他の曲も粒ぞろいで聴き応え十分です。

最近リマスター盤が出ていた事に気がつき,音が良くなったのか確かめてみました。まずすぐわかるのが録音レベルの改善。旧盤よりも明らかに大きく収録されています。波形を比べてみると2~3dB程度高いようでした。さらに中低域のエネルギー感がより増し,よりタイトな音になっているように感じられました。批判を受けることも多いリマスター盤ですが,このリマスターは成功しているように思います。買い直す価値はありました。

2作目以降,リバーブを取り入れた軟派路線の音作りになったのは残念です。

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