好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
サン=サーンス:弦楽四重奏曲第1番作品112
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
モディリアーニ四重奏団 Quatuor Modigliani
2012年4月,9月
MIR188 (P)2012 mirare (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music
四重奏団が一つの生き物のように一体化し呼吸する演奏とでも言いましょうか,技術的にも上手くアンサンブルも良いですし,きめ細やかで繊細な表現力が素晴らしいと思います。際立った個性はないかもしれませんが良くできた演奏だと思います。いつも言うことですが,最近の若い四重奏団は本当に上手いですね。

録音ですが,わずかに残響感はありますが,楽器音主体で明瞭感があり,それぞれの楽器の質感も良く捉えています。少し不自然さと演出感のある録音ですが,各楽器が分離良く明瞭に聴こえるので,音楽を存分に楽しめる好録音だと思います。

モディリアーニ四重奏団は2003年の結成で,いくつかのコンクールで優勝し,イザイ四重奏団やアルテミス四重奏団などからも指導を受けたという期待の若手四重奏団とのことです(といってもすでに10年のキャリアを積んでいるんですね)。この録音を聴くと確かにその実力の高さを感じることが出来ます。

このディスクでは,珍しいサン=サーンスの弦楽四重奏曲が収められています。2枚組で1枚目にドビュッシーとサン=サーンス,2枚目はラヴェルだけ,という贅沢な収録の仕方をしています。個人的にはもう一曲くらい収録しても良かったのでは?と思いますが...
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ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調作品10
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
メロス四重奏団 Melos Quartet
Stuttgart, Liederhalle, 2/1979
463 082-2 (P)1979 Polydor International (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
メロス四重奏団のディスク,確か他にも持っていたはず...と思って収納箱を掘り返して発掘してきた1枚。買うだけ買ってろくに聴いていなかったもの。おぉ!これは良いですねぇ! 私の頭の中で鳴っている理想の演奏がそのまま音になって再現されているような印象です。独特の表現であるとか違和感を感じるとかいうところがだだの一つもないというのはある意味驚異的です(^^;。

録音ですが,少し残響を伴っているものの,音色そのものはクリアでヌケもよく良好です。突出した良さはありませんが,そつなく商品に仕上げているドイツ・グラモフォンらしい録音とでも言いましょうか,その中でも良好な部類にはいると思います。これが好きな音の録り方かというと微妙ですが,マイナスポイントもほとんどないので結果として良い印象となっています。

演奏も録音も良く,愛聴盤候補に急浮上してきました(^^)。買ったときにもっとちゃんと聴いとくんだっだ...
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ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調作品10
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
カルミナ四重奏団 Carmina Quartet
1992年2月 ドイツ,ヴァン・ゲースト・スタジオ
COCO-70518 (P)2003 COLUMBIA MUSIC (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
およそ20年前,カルミナ四重奏団がまだまだ気鋭の若手四重奏団であったころの録音。極めてテンションが高くダイナミックな圧巻の演奏。高い技術力・表現力を駆使して現代的に洗練された音楽を創り上げています。これは素晴らしいですね。

録音ですが,スタジオ録音と書かれていますが,そうとは思えないほどの残響が感じられます。楽器音は比較的近接でしっかりと捉えられているのでそれなりに聴こえるのですが,全体にちょっと音をギュッっと詰め込みすぎていて整理されておらずごちゃごちゃ感が否めません。元々ドビュッシーの弦楽四重奏曲自体が分厚い響きを持っているので,録音はもっとすっきりさせて曲の構造を見通しよくはっきりと聴かせるように録って欲しいところです。演奏が良いだけにこの録音は少し残念なところです。
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ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 作品10
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
オルランド四重奏団(Orlando Quartet)
Philips 32CD-25(411 050-2) (P)1983 Phonogram International B.V. (国内盤)
好録音度:★★★☆

一番最初に買ったのがこの演奏で,長い間聴き続けてきた愛聴盤です。頭の中にこの演奏のテンポ,間合い,呼吸の取り方などが刷り込まれて,すっかりこれが私のリファレンスになってしまっています。技術的に優れているだけでなく,決してそれが前面に出ず,叙情的で懐の深さが感じられるところが気に入っています。

録音ですが,それぞれの楽器音はボディ感あるしっかりした捉え方をしていて基本的には悪くないものの,やや響きの取り込みが多くて暑苦しくすっきりしないところがあります。雰囲気はそれなりに感じられるのですが,私の好みではないです。超低域のノイズがあるようで,低域の出る密閉型ヘッドホンで聴くとやや鬱陶しく感じられますが,通常の聴取環境では問題ありません。

このディスクは今は廃盤になっているのでしょうか。HMV Onlineでは見つかりませんでした(amazon.comには中古が出ています)。優れた演奏だと思いますので,再発売して欲しいものです。

[ドビュッシー][ラヴェル][室内楽曲][弦楽四重奏][愛聴盤]

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