好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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ホルスト:組曲「惑星」
佐渡裕指揮/NHK交響楽団
2005年6月27日 東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアル
第21回<東京の夏>音楽祭2005におけるライヴ録音
AVCL-25509 (P)(C)2005 AVEX ENTERTAINMENT (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

この鳴りっぷりの良さ,ライヴとは思えない巧さはさすがN響です。そしてこの録音がまた良いのです。残響を抑えたややデッドな録音ですが,個々の楽器の質感をよく捉えており,キレの良い締まった,そしてスケールの大きいサウンドも良いです。演出感のない生録的な自然さも特長ですが,どこか吹奏楽コンクールの録音を聴いているような感じもあってクラシックの録音らしくないので,あまり評価されないかもしれません。私は好きですが。

これはなかなか楽しめました。
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ホルスト:組曲「惑星」
コリン・デイヴィス指揮/ロンドン交響楽団
2002年6月26-30日,バービカン・センター
LSO0029 (P)(C)2003 London Symphony Orchestra
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconiTunes Store
コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団のLSO Liveは比較的録音が私の好みに合うため,今までにもドヴォルザークの交響曲第8番エルガーの交響曲全集を紹介してきました。

このホルストの惑星も同様に残響が極めて少なくデッドでドライな録音です。一般的にはあまり評価されない録音のようで,HMV Onlineのレビューでもあまり評判が良くありません。しかし,残響に邪魔されずクリアでキレの良い,そして各楽器が分離良く克明に聴こえるこの録音はこの曲にマッチしていると思います。生録的な自然さがある点も良いと思います。やはり私はこの録音が好きですね。欲を言うと,もう少し各楽器の質感を強めに出してくれたらなお良い,というところでしょうか。

演奏は数多ある他のディスクに対して突出した特徴があるわけではありませんが,オーソドックスな佳演だと思います。
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ホルスト:組曲「惑星」
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Royal Festival Hall, London, 22 May 2009
LPO-0047 (P)(C)2010 London Philharmonic Orchestra Ltd (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Online
ユロフスキ指揮ロンドン・フィルの録音をもう一つ。ホルストの惑星は今までほぼレヴァイン指揮/シカゴ交響楽団ばかりを聴いてきましたが,それに勝るとも劣らないと思いました。録音について言うと,理想的だったマーラー交響曲第1番に比べると少し残響感が多く見通しと分離感に劣り,すっきりしないところはありますが,あくまで比較してであって,各楽器の質感,全体の音色のバランスは良好で,まずまずの好録音です。重心が低く密度の高い音響で,この曲の壮大なスケールを表現しているように思います。もう少しシャープさが欲しかったと思いますが,贅沢な要望かもしれません。
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ホルスト:組曲「惑星」作品32
ジェームズ・レヴァイン指揮(James Levine)(Conductor)
シカゴ交響楽団・合唱団(Chicago Symphony Orchestra & Chorus)
1989年6月 シカゴ
POCG-1063 (P)1990 Deutsche Grammophon GmbH (国内盤)
 リファレンス音源  好録音度:★★★★☆
参考url: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
HMV Onlineのレビューで録音についてデモ的だのド派手だのと書かれ,ほめられているのやらけなされているのやらよくわからないのですが,私は素直にこれを好録音と認めます。デモ的,ド派手と言われるのは,例えば火星や木星などでのフォルテの平均音圧レベルが極めて高いからではないかと想像します。実際,他の一般的なオーケストラ録音と同じボリューム設定で聴くとうるさくてたまりません。ボリュームを少し下げてちょうど良くなります。一方で,ダイナミックレンジが広いので静かな曲は相対的にかなり小さく聴こえます。

音の捉え方もストレートそのものです。残響などには情報量はほとんど割かれていません(残響はそれなりにあるのですが直接音にはほとんど影響を与えていません)。オーケストラの金管の鳴りの凄さと相まって,このデモ効果満点の録音が出来上がっていると言っていいでしょう。

「惑星」はあまり他の演奏を聴いたことがないのでコメントできないのですが,HMV Onlineのレビューを眺めているとこの演奏自体の評判は悪くないものの,レヴァインという指揮者自体はあまり評価されていないのかなと感じてしまいます。レヴァインの録音は好録音が多いので私は結構好きなのですが...

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