好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
tatjana_vassiljeva_coffret_2_cd_haydn_chopin_alkan.jpg
タチアナ・ヴァシリエヴァ・セット~ハイドン,ショパン,アルカン
タチアナ・ヴァシリエヴァ Tatjana Vassiljeva (Cello)
MIR 288 (C)2015 MIRARE (輸入盤)
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

これは下記の既発売の2つのディスクを単に1つのボックス入れてセットにしたものです。2015年12月現在の価格で1,600円を切っていますので,かなりお買い得ですね(^^。聴きたかったのはハイドンのチェロ協奏曲なのですが,こちらのセットの方が1枚買うより安かったのでこれを選んだ次第です。

tatjana_vassiljeva_chopin_alkan_cello_sonata.jpg
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 作品65
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 作品3
アルカン:演奏会用ソナタ ホ長調 作品47
タチアナ・ヴァシリエヴァ Tatjana Vassiljeva (Cello)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ Jean-Frederic Neuburger (Piano)
Enregistrement réalisé par Cécile Lenoir en septembre 2009
MIR 107 (C)2010 MIRARE (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
tatjana_vassiljeva_haydn_cello_concertos.jpg
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIb-1
ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIIb-2
モーツァルト:交響曲第29番イ長調 K.201
タチアナ・ヴァシリエヴァ Tatjana Vassiljeva (Cello)
オーギュスタン・デュメイ指揮/ワロニー王立室内管弦楽団
Enregistré Salle Colonne à Paris les 10, 11, et 12 novembre 2012
MIR 220 (C)2013 MIRARE (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

ヴァシリエヴァは1977年生まれのロシア出身のチェリスト。数々の国際コンクールでの入賞歴があり,2001年のロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールでは優勝もしているとのことです。すでにバッハ無伴奏チェロ組曲も録音しており,素晴らしい演奏を聴かせてくれました(レビューはこちら)。

この人のチェロの音色は本当に雑味がなくて美しいです。チェロでこのような音色を出せる人は本当に限られているように思います。ハイドンの協奏曲はこの美音を活かしたニュアンス豊かで気品ある上質の音楽を聴かせてくれます。上品すぎてインパクトには欠けますが,彼女の場合はそれで良いのです(^^。

チェロソナタの方はあまり聴かない曲なので,この機会に楽しませてもらおうと思っています。

録音ですが,残響は少し多めですが,オーケストラはふわっとした響きを伴いつつも音色が大きく損なわれることなく聴こえてきますのでまずまず良好,ソロは少し残響の被りによる音色のくすみが気になります。協奏曲なのでもう少しオーケストラとのコントラストをはっきりさせて,一段明瞭にして欲しいところです。せっかくの美音が損なわれていて少々残念です。
queyras_haydn_cello_concertos.jpg
ハイドン:チェロ協奏曲第1番,第2番,モン:チェロ協奏曲
ジャン=ギアン・ケラス Jean-Guihen Queyras (Cello)
ペトラ・ミュレヤンス指揮/フライブルク・バロック・オーケストラ
録音 2003年3月
HMC 901816 (P)2004 harmonia mundi s.a. (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
HMV Onlineiconの紹介文に書かれている「とにかく熱い,怒涛のハイドン」は,そのまま同意します。しかも,決して荒れないし,張りのある音色はひたすら美しい,驚異的な演奏だ(ちょっと大げさか(^^;)。好みは分かれると思いますが,躍動感溢れるこの演奏は大好きです。理屈抜きに楽しいです。唯一残念なのはオーケストラがモダンではなくバロックなことですかね,やっぱり(^^;。

録音ですが,チェロの音はかなり鮮明に録られていますが,オーケストラはかなり響きが多く,音色に曇りはなく鮮度も感じられるものの,やや喧しく煩く響きます。オーディオ的にはかなり良いと思いますし,響きが許せる方には優秀録音かもしれないと思いつつも,やっぱり好録音とはちょっと違うよなぁ思うのです。でもオマケで四つ星半を付けちゃいます。

それにしてもケラスのチェロは本当に素晴らしいですねぇ。
cover picture

ハイドン:チェロ協奏曲集
ハイドン:チェロ協奏曲 ハ長調 Hob. VIIb:1
ハイドン:チェロ協奏曲 ニ長調 Hob. VIIb:2
ミクローシュ・ペレーニ(Miklos Perenyi)(Cello)
ヤーノシュ・ローラ指揮(Janos Rolla)(Conductor)
フランツ・リスト室内管弦楽団(Liszt Ferenc Chamber Orchestra, Budapest)
Recorded in 1979
HCD 12121 (P)1996 Hungaroton Classic Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★
参考url: HMV Onlineicon

レガートで全体に優しい雰囲気の演奏で,音色の美しさや節回しの絶妙さは特筆に値すると思うのですが,これは私の聴きたいハイドンとはちょっと違う感じです。これはこれで良いのですが,もう少し快活でリズミカルな方が私には合います。

録音も少し残念で,オーケストラはまずまず良い感じなのですが,チェロの音量バランスが小さめな上にオーケストラよりも音色がくすんでいるのでソロが明瞭に聴こえず苛立ちが募ります。せっかくの美しい演奏が台無しです。ソロとオーケストラの音の捉え方が逆なのでは?と思うのは私だけでしょうか? 録音が良ければまた印象が変わっているに違いありません。
cover picture

ハイドン:チェロ協奏曲集
ハイドン:チェロ協奏曲 ハ長調 Hob. VIIb:1,ニ長調 Hob. VIIb:2
ハイドン:交響曲第13番 ニ長調 Hob. I:13
ハイドン:協奏交響曲 変ロ長調 Hob. I:105
スティーヴン・イッサーリス(Steven Isserlis)(Cello)
ロジャー・ノリントン指揮(Roger Norrington)(Conductor)
ヨーロッパ室内管弦楽団(Chamber Orchestra of Europe)
Recorded at Watford Colosseum, England, February 1996
RCA Red Seal 8 86977 04462 5 (P)1998 (C)2010 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考url: HMV Onlineicon

前のエントリで「今のところはヴァイオリン協奏曲の方が気に入って聴いています。」と書きましたが,実はチェロ協奏曲の方はほとんど聴けていません(^^;。なので演奏に関してのコメントはまたの機会にしたいと思います。

ちなみにこのディスクを手に入れようと思ったのは,彼のバッハ無伴奏チェロ組曲が素晴らしかったことと,ヨーロッパ室内管弦楽団がバックを担当している,という二つの理由からでした。ヨーロッパ室内管弦楽団は,ベルグルンドとのブラームスシベリウスを聴いて以来,気になる団体の一つになっています。

録音ですが,何となくモゴモゴしているというかモワモワしているというかくすんでいてすっきりしません。残響が少し多めに取り入れられていてオーケストラやソロに被って癖のある音色になり,また響きがうるさく感じられてしまうのが要因だと思います。パッと聴いた感じ何が悪いのかわかりにくく,だんだんイライラが募ってくる感じです。そんなに悪くないとは思うのですが,響きの質,取り入れ方があまり良くないためにだいぶ損していると思います。せっかくの室内管弦楽団の透明さ,見通しの良さが生きていません。また,もう少しチェロにフォーカスしている方が聴きやすいバランスになるのではないかと思います。

 Copyright © 好録音探求 All rights reserved. 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ