好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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ベルリオーズ:幻想交響曲作品14
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮/レ・シエルク
2009/8/30 ラ・コート=サンタンドレ(ベルリオーズ音楽祭ライヴ)
ASM02 (P)2010 Actes Sud (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconiTunes Store
古楽器オーケストラによる演奏。古楽器で幻想交響曲はどうかと思いましたが,ビゼーの交響曲の録音が良かったロト指揮レ・シエルクということで聴いてみました。特に弦楽器について古楽器ではちょっと苦しいか,と思うところや音色がモダンの方が合っているよなと思うところがゼロではありませんが,大健闘の熱い演奏で私の心配はほとんど杞憂でした。

そして録音なのですが,音楽祭のライヴ録音ということで,弱奏の部分で周囲のノイズや演奏雑音などが気になることはあるものの(発電機のようなブーンという音が結構気になりますが),それを除けば録音状態はかなり良く,音を濁す残響もほとんどなく,各楽器が自然な音色で明瞭に,分離良く見通しよく録音されています。ライヴのリアルな雰囲気も伝わってきます。といっても残響がほとんどないため会場の空間性はほとんど感じませんが,私にはむしろこれが良い結果になっていると思いました。

元々演奏が良いということもありますが,録音がよいと音楽が何倍も楽しくなるという好例だと思います。
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ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
ベルリオーズ:王の狩と嵐(歌劇「トロイアの人々」第四幕より)
ジェームズ・レヴァイン指揮(James Levine)(Conductor)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)
1990年2月 ベルリン
POCG-1487(431 624-2) (P)1991 Deutsche Grammophon GmbH, Hamburg (国内盤)
好録音度:★★★★☆

レヴァインが好きな指揮者かと言われると,それはよくわからないのですが,前にも触れましたがレヴァインの録音は好録音が多い(ような気がする)ので,そういう理由でよく聴きます。このベルリオーズの幻想交響曲もそういう中の一つです。

フォルテシモの音量がすごく大きく,相対的に平均音圧レベルが下がってしまっているのは少し残念なのですが,響きは抑え気味で全体がすっきりとしていること,弦と管のバランスが絶妙に取れていること,弦楽器の質感がそこそこちゃんと捉えられていることから,ほぼ文句のない録音と言えます。そのほか,バスドラムがブーミーにならずタイトで締まった低音を聴かせてくれたり,ハープの音がアクセントとして要所でちゃんと聴こえてきたり,良い点がいろいろとあります(全てに納得しているわけではありませんが)。

残念ながらHMV Onlineでは現役盤を見つけることが出来ませんでした。amazon.comのマーケットプレイスには中古が多く出ているので入手困難ではありませんが。私はこのディスク,演奏もそれなりに気に入っているのですが,一般的な評価はあまり高くないんですかね?

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