好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲
フリードリヒ・グルダ Friedrich Gulda (Piano)
1972年4月,1973年5月 ドイツ
0300650MSW (P)1972/73 MPS Records (C)2015 Edel Germany (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconiTunes Store
私は平均率クラヴィーア曲集はグールド盤しか持っておらず,それほどこの曲に関心を持っていたわけではなかったので,これが有名な演奏だとは知りませんでした。勝手な先入観で刺激的な演奏を期待していたのですが,どちらかというと多彩な音色と表情付けで曲毎にくっきりとコントラストを付けて描き分け,しかし揺るぎのない音楽をじっくり聴かせる演奏だなぁとちょっと意外に思いました(個人の感想です(^^;)。

そして何より素晴らしいのがこの録音! 印象としてはグールドのスタジオ録音に近いです(聴き比べると実際にはだいぶ違いますが)。ピアノ以外の響きが皆無,極めてクリアで粒立ちがとても綺麗。超Hi-Fi的な誇張や不自然さもない。ジャズでは良くある録り方かもしれませんが,クラシックではまずこんな録り方しないですね。一般的なクラシックのピアノ録音とはかけ離れているので好き嫌いが分かれると思いますが,私としてはほぼ理想に近い,こんなピアノの音が聴きたかったんだ!という録り方で本当に嬉しい限りです。MPSは西ドイツのジャズ・レーベルだそうで,それでこの録音が実現したのだと思います。感謝! なお,音質は第1巻の方が良く,第2巻は少し癖のある響きが感じられて少し落ちます。

あぁ,こんなピアノの録音でもっと聴けたらいいのに! こんな素晴らしい録音のお手本があるのになんで真似しないんですかね。こんな録音が増えたらもっとピアノが好きになるだろうに。なんでみなさんピアノの音を濁して録音するのか,私には全く理解できません。
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