好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77(*)
ヤッシャ・ハイフェッツ Jascha Heifetz (Violin)
シャルル・ミュンシュ指揮/ボストン交響楽団
フリッツ・ライナー指揮/シカゴ交響楽団(*)
1955年11月27,28日 ボストン,シンフォニーホール,1955年2月21,22日 シカゴ,オーケストラホール(*)
BVCC-37221 (P)1999 BMG ENTERTAINMENT (国内盤)
好録音度:★★★★☆,★★★★(*)
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

ベートーヴェンが38分,ブラームスが35分,2曲合わせても73分しかないという超快速演奏。この2曲をこんなに余裕でCD 1枚に収められるのはハイフェッツしかいないんじゃないでしょうか。オーケストラを置き去りにして前のめりに突っ走る王様の演奏。指揮者の方も無理に合わせようとせず,自由に弾かせておいて要所で手綱を引いてうまく辻褄を合わせています。結果としてソロが生かされ上手くいっているのでしょうね。賛否は分かれるようですが,これほど協奏曲の醍醐味を堪能できる演奏はそうないという点で気に入っています。

さて録音ですが,何も言われずに聴いたとしてこれが1955年の録音だとは絶対に思わないだろう,というくらい鮮明で音の伸びもある良好な録音です。残響感はあるものの直接音主体で明瞭感は問題なし,音にもキレがあります。ソロにフォーカスされた録音なので誇張された感があり,この面での自然さには欠けるかもしれませんが,協奏曲としてはむしろ好ましいと思います。現代の録音でもこれよりショボい,音楽を楽しめない録音があまりに多いのは本当に残念なことです。

なお録音としてはベートーヴェンの方が良く,ブラームスはソロの鮮明さが落ち,位相操作されたような違和感があって少し落ちます。
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