好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98
ダヴィド・グリマル(Violin),レ・ディソナンス
2012年10月27日(Op.77),2013年2月12日(Op.98)
LD004 (P)2014 Les Dissonances (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

Apple Musicでの試聴です。

ダヴィド・グリマル率いるレ・ディソナンスのディスクは今までにベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲,交響曲第7番交響曲第5番「運命」他を取り上げてきましたが,どちらも素晴らしい演奏でした。このディスクも最後に拍手の入るライヴ録音ですが,この拍手を聴いて初めて,あぁこれはライヴだったのか!と認識するくらい完成度の高い演奏です。グリマルのソロは技術力がないと出来ない独特のクールな節回しが特徴で,透明で美しい音色なのですが,色気のない禁欲的な印象も受けます。一長一短といったところでしょうか。カデンツァはヨアヒム版ではなく,おそらく自作ではないかと思います。

そして期待以上に良かったのが交響曲第4番。コンパクトにキリッと締まった見通しの良い,室内楽的な印象さえ受ける演奏です。大編成のオーケストラの豊潤で深い響きはありませんので,こんなのブラームスじゃないと思われる方もきっと多いのではないかと思いますが,私はこんなのが好きですね。ベルグルンド指揮ヨーロッパ室内管弦楽団のイメージに近いと思います。これは是非全集録音を期待したいところです。

さて録音ですが,残響が少し多めで,ヴァイオリン協奏曲は特にソロが少し遠めなために響きの影響を受けてくすみがちです。これが自然なバランスといえばそうなのかもしれませんが,少なくともソロはもう少しくっきりと質感豊かに録って欲しかったところです。オーケストラも個々の弦楽器奏者の音色が感じられそうな録り方をしているのは良いのですが,やはり響きが被って音色を損ない,クリアさに欠けるのが惜しいです。

それにしても,ヴァイオリン協奏曲と交響曲第4番,1枚のディスクに収まるんだ,と感心しました。およそ79分でぎりぎりですが。
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