好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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リバイタリゼーション Revitalization Tomoko plays TOMOKO
今村友子 Tomoko Imamura (Piano)
寺神戸亮 Ryo Terakado (Violin)
レベッカ・ローゼン Rebecca Rosen (Cello)
Recorded at Westvest 90-church, Schiedam, Netherlands in 2007
TI0701 (P)(C)2008 イマムラ (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp

ジャンルはジャズに分類されるようですが,サロン音楽風というか,ポピュラー音楽にも通じるところがあると思いました。今村友子さんは桐朋学園大学ピアノ科を卒業,その後,オランダのデン・ハーグ王立音楽楽員に留学,古楽器科でピアノフォルテを専攻するも,途中でジャズ科に転科されたとのこと。このディスクでは,ヴァイオリニストの寺神戸亮さんがモダン・ヴァイオリンで参加されています(思わぬところで寺神戸さんの演奏に出会いました!)。チェリストもクラシック畑の方のようです。

ここで演奏されている音楽は全て今村さんのオリジナルであり,今村さん自身が演奏されるピアノソロと伴奏は全て即興で演奏されたとのことです。解説書の中で寺神戸さんも,「渡された譜面にはヴァイオリンとチェロのパートしか書かれておらず,しかも彼女もその楽譜を見ながら演奏しているではないか! つまりピアノ・パートは完全に彼女の頭の中,しかも半分かそれ以上は即興で弾いているのだ。」と書かれています。このあたりはやっぱりジャズなんだなと思いますね。上で「サロン風音楽」などと書きましたが,シンプルで親しみやすいメロティーに溢れ,優しく心温まる楽想が印象に残る佳作揃いで,強い印象を残すものではありませんが,とても気持ちが安らぐ音楽だなぁと密かに感動した次第です。

さて録音なのですが,オランダの教会で録音されたとのことで,残響時間は長くないものの,直接音に対する残響比率が高めで被り気味,楽器音をくすませて明瞭感が損なわれているのが少し残念に思います。クラシックの演奏家が参加されているとはいえ,音楽自体はクラシックとは少し違うので,私には音楽と録音がミスマッチのように感じました。この音楽であれば,本当にサロンで録音してくれたらもっといい雰囲気が出たんじゃないかと個人的には思います。音楽が素敵なだけに,この録音は少しもったいない気がします。
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