好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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Winter Into Spring
ジョージ・ウィンストン George Winston (Piano)
Windham Hill WD1019 1982年発売
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpApple Music

私はピアノはそれほど聴かないのでなんなのですが,ピアノの音が「美しい!」と思う録音には本当に泣きたくなるくらい滅多に出会いません。最近入手した仲道郁代さんのショパンのワルツ集はそんな中の久しぶりに出会った好録音です。

その滅多にないディスクの中の1枚がこのジョージ・ウィンストンの代表作の一つ,“Winter Into Spring”です。懐かしのディスクですね(^^)。特に1曲目の“January Stars”が飛び抜けています。かなりのオンマイクです。強い打鍵音を聴くと,ハンマーが弦をたたく瞬間が見えるような,そして,ペダルで長く残る響きを聴いていると,まるで弦の振動が見えるような感覚に襲われます。このピアノの音には本当に心が揺さぶられます。

少し演出がかっていますし,かなり誇張された録音なので,このような録音がクラシック音楽に合うのかどうかは実際に聴いてみなければわからないのですが,この録音を聴いていると,ホールの響きや雰囲気を再現する以前に,楽器そのものの響きをもっと大切に扱って欲しい,という思いがこみ上げてきます。先に挙げた仲道郁代さんのディスクの解説書で述べられていた「ショパンの時代には大きなホールの豊かな響きで聴くということはなかったのである。サロンで,ピアノの近くに集まり,親密に聴くのである。」という音響で聴ける録音がもっとあっても良いじゃないですか。ホールではなくサロンのような環境で音楽を楽しみたい,そんな環境で奏でられる楽器の音を聴きたい,と思うのです。

なお,ジョージ・ウィンストンの他のディスクも聴いてみましたが,人工的に響きが付加されたようなものが多く,録音に関してはあまり感心しませんでした。

ウィンダム・ヒルのディスクはほとんど廃盤でこれも現役盤はないようですね。残念な状況です。Apple Musicで聴けるのがせめてもの救い...
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