好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲 作品36
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)(Violin)
エサ・ペッカ・サロネン(Esa-Pekka Salonen)(Conductor)
スウェーデン放送交響楽団(Swedish Radio Symphony Orchestra)
Stockholm, Berwaldhallen, 3/2007(Sibelius), 9/2007(Schoenberg)
DG 00289 477 7346 (P)(C)2008 Deutsche Grammophon GmbH, Hamburg (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考url: HMV Onlineicon

このシベリウスの協奏曲を初めて聴いたとき,あまりの完璧さ,正確さに唖然とし,もうこの一枚があれば他の演奏はいらない,とまで思ってしまいました。しかし... なに余裕かまして涼しい顔して弾いてんだよ! と言いたくなってきました(^^;。技術的余力を活かして八割のがんばり度でたっぷりと弾く,技術力自体が彼女の個性の源泉なんだろうなと思いつつ,もっと若さ溢れるピチピチした挑戦的な演奏であって欲しい,もっと必死に100%の力を出せばもっとすごい演奏になるんじゃないのか,なんて思ってしまいます。といってもやっぱり好きなんですよね,この演奏。

録音は,ソロにフォーカスしてヴァイオリンの音を明瞭に捉え,バランスとして若干オーケストラよりも大きめに取ってソロがキッチリ聴こえるようにしています。違和感を感じる方もおられるかもしれませんが,私は好きです。ドイツ・グラモフォンのヴァイオリン協奏曲の録音は比較的私の好みに合うように思っています。

シェーンベルクのヴァイオリン協奏曲は未聴です(←聴かず嫌い(^^;)。

[シベリウス][協奏曲][ヴァイオリン][愛聴盤]
この記事へのコメント
またお邪魔します。
小生大のクラシック愛好家を自認してまして、かなりのブログを行脚していますが、貴殿の熱心な継続には敬意を表したいと思っております。

ハーンはこのところ市井では相当な人気を獲得しているようですね。
私の東京の友人もその一人で、「お前、これを聞けよ」と数枚のコピーを送ってきてくれました。彼女の個性的な美貌と並んでそのテクニックの秀逸さを認めるにやぶさかでは有りませんが、未だ1枚を購入するに至っておりません。
趣味の領域でのこととて何れの親派に属しようと私には異論は無いわけですが、私が抵抗を覚える点はただ一つ、彼女のVnの音色です。楽器はなんだか知りませんが、音が「鋭く硬い」と言う点が障害です。
youtubeでアップのところを見ますと、弓の奇跡は主として楽器の駒に近いところに限られています。ムターと同じ曲(シベリウス)を比較すると、ムターは駒から離れた位置を多用、時には竿に近いあたりまで柔軟に走らせています。

当然響きは前者は倍音が多く含まれ響きは強烈になりますし、ムターの方は柔らかいトーンの傾向となります。両者、真剣に弓の当りを見つめての奏法で、そういう選択を決めたのは二人の感性の相違ではないかと思います。

これに対してサラ・チャンは、殆ど手元を見ると言う場面はなく弓を操るのです。
どれが良いとか悪いとかはギター意外弾いたことが無い私には判りませんが、チャンの表現にかける並外れた執念には凡人には計り知れないものがあるように思えました。

私の私の装置での音はいまのところ、ムターの含みのある豊かな低音域の響きから、頗る官能的なハイポジションの弱音まで多用に駆使した表現の幅が魅力に感じています。
楽曲解釈の点では、ムターは我が道を行くという強烈な個性が出ているために、同じ土俵で較べることの意味はナンセンスかも知れませんが、あまり名人芸の披露に関心が無い私にも無視できない面白さが有ります。
チャンのEMIの録音がTSさん好評なので1枚ぐらいは手元に置いて損は無いと思っています(笑)。

ところで、私はVn以上にチェロが好きでして、フランスの女流アンヌ・ガスティネルに注目しております。レーベルはナイーヴで、まことに清澄な録音、チェロらしい生々しい音で捉えられたCDがかなりあります。
バッハの無伴奏や「イベリカ」のタイトルで出ているものに惹かれました。
機あれば率直な「好録音音」評、世のファンのために頂きたいと願っております。
2015/06/18(木) 20:48 | URL | 田舎爺 #-[ 編集]
いつもコメント有り難うございます。またブログへの応援,感謝します。返事が遅れ失礼しました。

ヴァイオリンは音色が命ですから,そこに好みが出てしまうのは当然のことで,私もハーンに関して言うとヴィブラートのかけ方があまり好きではなかったりします。これは私の勝手な感想ですが,ハーンの良さは,伝統的な様式にとらわれず,自分で新たな様式を確立している,あの若さですでに巨匠的なスタイルを確立していることかなと思っております。これはムターにも当てはまるかもしれません。

ムターとサラ・チャンは今まであまり熱心に聴いてこなかったので,聴いてみますね。ムターはいくつかディスクを持っていたはずなので。

アンヌ・ガスティネルの無伴奏は,姉妹サイトの方でレビューをしておりました。そのときの録音の印象はあまり良くなかったようです。今聴くと違う感想を持つかもしれないので,再レビュー候補に挙げておきますね。ディスクを発掘しなければ(^^;
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/t-suzuki/c_suites/reviews.html#gastinel

イベリカはギターとの二重奏という珍しいデュオのディスクですね。今,iTunesでサンプルを聴いてみましたが,艶やかな音色が良いですね。これは宿題ということでもう少しサンプルを聴いて入手するかどうか考えさせてください。気長に待っていただけると幸いです。
2015/06/20(土) 09:12 | URL | T.S. #-[ 編集]
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