好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,第5番「運命」,第6番「田園」,第7番,他
アンタル・ドラティ指揮
ミネアポリス交響楽団(第3番),ロンドン交響楽団(その他)
1957年(第3番),1962年(第5番,第6番),1963年(第7番)
PROC-1413/5 (P)1958,61,63,64 Decca Music Group (国内盤)
タワーレコード企画盤 アンタル・ドラティの軌跡 Vol.1
好録音度:★★★★(第3番),★★★★☆(第5番,第6番,第7番)
参考: Tower Records

タワーレコードの企画盤です。

ドラティはマーキュリーのリビング・プレゼンスの録音が多数あり,今までにもブラームスの交響曲全集チャイコフスキーの交響曲全集レスピーギのリュートのための古代舞曲とアリアチャイコフスキーのくるみ割り人形全曲,弦楽セレナーデ,を取り上げ,いずれも好録音として紹介してきました。

本ディスクも録音に関しては全く同様です。毎度申し上げていますが,1960年前後の録音なのでクオリティに関しては時代相応であり,また,いわゆるオーディオ的優秀録音とは違うということをあらかじめご了承ください。

この録音の魅力は,そのリアルな生々しさと自然な音色,鑑賞の邪魔になる残響を廃した引き締まったサウンドにあります。楽器の魅力,音楽の鼓動がストレートに,そして身体全体に迫ってきます。一人一人の奏者の存在が見えてくるような分離の良さも特長です。

これも何度も言っていることですが,このような素晴らしい録音のお手本があるのに,なんで現代の録音エンジニアはそれを無視するような録音ばかりするのでしょうかね。ほんと残念でなりません。

なおこの中で第3番は,弦楽器のマイクセッティングが今ひとつ良くないのか,パート全体の音ではなく,一部の奏者の音に偏っているような気がします。これは少々残念なところです。
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