好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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シベリウス:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ソナチネ ホ長調 作品80*
ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 作品78
ヴァイオリンとピアノのための5つの小品 作品81より
ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 作品115
舞踏の情景 作品116-1
性格的な舞曲 作品116-2
新井淑子(Yoshiko Arai)(Violin)*舘野泉(Izumi Tateno)(Piano)*
ユヴァル・ヤロン(Yuval Yaron)(Violin),レナ・シャロン(Rena Sharon)(Piano)
1980年4月 ヘルシンキ,ムンッキヴオリ教会*
1976年2月,1977年7月 ヘルシンキ,フィンレヴィ・スタジオ
WPCS-6217(4509-95853-2) (P)1979,1981 (C)1990 FINLANDIA RECORDS (国内盤)
好録音度:★★★★

シベリウスのこれらの愛らしい小品たちを初めて聴いたのが,このユヴァル・ヤロンの演奏でした。LPの時代にこの演奏ばかりを長い間ずっと聴いていましたので,この演奏のイメージがすっかり耳にすり込まれてしまっています。弓圧が高く,強奏部ではちょっと音がつぶれ気味になるのですが,意図的にやっているのか,不思議とその音の荒れも音楽的で嫌な感じがしません。力強い演奏なので,これがシベリウスらしいかどうかは微妙だと思いますが,私は気に入っています。

対照的に新井淑子さんの演奏は甘美で透明感のある美しい音色がとても好印象です。

録音ですが,ユヴァル・ヤロンの演奏はスタジオ録音と書かれており,なるほど,ヴァイオリンもピアノも残響に邪魔されることなく明瞭で良い感じですが,なぜか少しヌケの悪さが感じられます。一方新井さんの方は一般的な室内楽の音の捉え方に近い印象ですが,ヴァイオリンの音色を比較的すっきりと,そして楽器の質感もそこそこ感じられるように捉えているので,こちらも悪くありません。

ユヴァル・ヤロンは 1975年のシベリウス国際コンクールの優勝者ということなので,この録音はそのすぐ後に録音されたものということになります。

蛇足になりますが,そういえば最近あまりFINLANDIAレーベルのCDを見かけないような気がしますが,新譜って出ているんでしょうか?

[シベリウス][器楽曲][ヴァイオリン][愛聴盤]
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