好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
マリオ・ブルネロ(Mario Brunello)(Cello)
Auditorium Santa Cecilia - Perugia 2009
EGEA SCA 156 (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考url: HMV Onlineicon

CD試聴記」からの転載記事です。

ブルネロ氏2回目の全集。遊び心がちりばめられていて,まるでバッハと戯れているようです。これは演奏会で多くの聴衆に聴かせるような感じの演奏ではありません。自分の楽しみのために弾いている,あるいは,友人とともに音楽を楽しむ,頑張らずに純粋に音楽を楽しむ,そんな風に私には聴こえます。こういうアプローチは室内楽の原点だと思います。

この演奏では,リズムをいびつに崩したり,ピチカートを織り交ぜたり,いろいろとやっています。そのためリズムを身体で感じたり,呼吸を共にしたりすることが難しく,私にとってはちょっとつらい演奏です。面白いということは頭でわかっていても,それを素直に楽しめない自分にもどかしさを感じるのですが,うーん,こればかりはどうにもなりません。

『録音に際して選んだ目標は,聴く事が演奏者の行為と感触にとってかわるがごとく,そして,動きや呼吸を感じられるほど「近い」音でした。』 解説書にこう書かれています。まさにその通りの録音です。教会の礼拝堂での録音ですが,残響感が少なく直接音を間近で捉えたハイファイ調の録音で,極めて明瞭感が高く,音色も自然,楽器の質感もしっかりと感じられます。距離感も適切で,演奏の雰囲気にもぴったりと合っています。今時こんな録音には滅多に出会えません。満点です!
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