好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
パブロ・カザルス指揮(Pablo Casals)(Conductor)
マールボロ音楽祭管弦楽団(Marlboro Festival Orchestra)
Recorded at the Marlboro Music Festival, Vermont, July 6th-16th, 1964
515305 2 (P)(C)2004 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★
参考url: HMV Onlineicon

ルドルフ・ゼルキン(ピアノ),アレクサンダー・シュナイダー(ヴァイオリン),ピーター・ゼルキン(ハープシコード)らの大御所が参加しています。第二番,第四番ではリコーダの代わりにフルートが,第一番,第四番,第五番はチェンバロの代わりにピアノが使われています。

音楽祭の特別編成オーケストラという性格を差し引いても,このロマンティックなアプローチは現代では考えられないと思いますが,正直言ってこれは楽しい! いろんな意味で楽しめます。何より音楽に対する素直で真摯な情熱が感じられるところが良いと思います。古き佳き大らかな時代を象徴するような演奏と感じます。これをどう聴くかは聴き手次第でしょう。

録音ですが,音の捉え方はまずまず良好でソロも明瞭でオーケストラとのバランスも取れています。こもったり曇ったりもしていません。しかし,オーディオクオリティはかなり悪く,すごく歪み感があります。機材が劣悪だったのかマスターテープの保存状態が悪かったのかわかりませんが,これは残念です。

なお,このCDには第一番から第六番まで全ての曲のリハーサル音源が収録されています。

それにしても,この頃はまだまだ音楽は自由で楽しかったんだとつくづく思ってしまいます。現代の演奏はというと,いろいろとバラエティに富んでいるようであって,実は様々な研究成果に縛られた窮屈な音楽になっているんじゃないか,音楽の無限の可能性を自ら閉ざしてしまっているのではないか,昨今のピリオド楽器による演奏を聴いていると,何となく枠にはめられ画一化されていっているような気がしてなりません(面白い演奏が多いのも確かなのですが)。バロックはピリオド楽器でなきゃ,という時代はもうとっくに過ぎ去ったとは思っているのですが...モダン楽器奏者よ,臆せずもっと頑張れ! ...素人の戯れ言,失礼いたしました。

タグ : [協奏曲]

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