好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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シベリウス・エディション VOL.6 ~ヴァイオリンとピアノのための作品全集~
ヤーッコ・クーシスト(Jaakko Kuusisto)(Violin)
ニルス=エリク・スパルフ(Nils-Erik Sparf)(Violin)
佐藤まどか(Madoka Sato)(Violin)
フォルケ・グラスベック(Folke Grasbeck)(Piano)
ベングト・フォシュベルイ(Bengt Forsberg)(Piano)
録音:1991-2008年
BIS-CD-1915/17 (P)1991-2008 (C)2008 BIS REcords AB (輸入盤)
好録音度:★★★★☆(CD3のみ)
参考url: HMV Onlineicon

シベリウスの完全全集のVOL.6です。無伴奏ヴァイオリンおよびピアノ伴奏付きヴァイオリン曲を網羅しているとのことです(曲目はHMV Onlineiconを参照してください)。

目玉は何といってもCD3に収められている佐藤まどかさんの弾くヴァイオリン協奏曲のオリジナル版と現行版のピアノ伴奏版です。かなり以前にやはりBISからレオニダス・カヴァコスの弾くオリジナル版と現行版の2つの演奏を収めたものが出ていましたが(→HMV Onlineicon),これはあまり録音が良くなくて聴く気がせず放置してしまっているのですが,これはピアノ伴奏版でかつ録音も良いため何度も聴いてしまいました。ヴァイオリンパートがはっきりと聴き取れ,どんな差があるのかよくわかります。

オリジナル版はものすごく技巧的で派手な演奏効果が随所に出てくるのですが,現行版はオリジナル版の贅肉をごっそりとそぎ落としたというか,装飾品も化粧も全部取り去って音楽の真の骨格だけを残した,ということがよくわかります。オリジナル版もこれはこれでヴァイオリンの醍醐味が味わえて面白いのですが,音楽的にはやっぱり現行版がシェイプアップされていて数段良いですね。

そして熱のこもった佐藤さんの演奏も聴き応えあります。技術的にも安定感がありますし,楽器も存分に鳴らしていて清々しいです(ちなみに1716年製のストラディヴァリウスのようです)。

5枚組で少々高価なセットですが,このヴァイオリン協奏曲だけで十分に元が取れたと満足しています。その他の4枚についてはほとんど聴けていないのですが,録音があまりパッとせず,残念ながら頑張って聴こうという気が起きません...

あと,5枚組にしては紙箱がでかすぎるのにも閉口します。
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