好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
イヴリー・ギトリス(Ivry Gitlis)(Violin)
デヴィッド・ジョセフォヴィッツ(David Josefowitz)(Conductor)
アントニオ・デ・アルメイダ(Antonio de Almeida)(Conductor)
モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団(Orchestre National de I'Opera de Monte-Carlo)
録音:1978年6月13日,14日 モンテカルロ
DORON DRC4013 (P)(C)2010 DORON music Switzerland (輸入盤)
好録音度:★★☆
参考: HMV Onlineicon

これはすごいですねぇ...まるで体臭がしてきそうな癖の強いヴァイオリンですが,これぞ巨匠というか,今の均質化した整った演奏に慣れてしまった耳にはかなり刺激的です。抜群のキレの良さに加えてそれを惜しげもなく「俺のヴァイオリンを聴け!」と言わんばかりに誇示し見せつけてくれるサービス精神,メンデルスゾーンもシベリウスも自分の流儀で押し通す頑固さ。いやー,面白いですねぇ。大道芸的な面白さがあります。

一方オーケストラの方はといえば...ギトリスの勢いについていけないのか,合わせる気がないのか,どっちにしてもバラバラでこれはちょっとあかんでしょう...ギトリスのヴァイオリンを一層引き立てる役目はしているかもしれませんが(^^;。

カザルスのブランデンブルク協奏曲を聴いたときにも感じたのですが,かつて音楽はこんなに楽しい世界だったんですねぇ。今はこういう世界はすっかり失われてしまった気がして少し寂しさを感じてしまいます。

さて録音ですが,これは1950年代前半のモノラル録音か?と思ってしまうようなクオリティです。何の目的で録音されたのかはわかりませんが,とても1978年のものとは思えないです。しかし,ソロにきっちりとフォーカスされていて氏のヴァイオリンの音は堪能できますが。それにしても,このクオリティはちょっと...と思ってしまいます。

ということで,すごく面白いのですが,ギトリスファン以外には全くお薦めしません(^^;。
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