好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
和波孝禧 Takayoshi Wanami
2011年4月13-14日,6月15-16日 三重県総合文化センター大ホール
LiveNotes WWCC-7689~90 (P)2011 Nami Records (国内盤)
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp, Tower Records
CD試聴記」からの転載記事です。

演奏は厳しいのですが音楽は温かさに満ちています。あまり技術的にキレが良くないところがときどき気にはなりますが,この人柄がにじみ出たようなヒューマンな音楽に思わず聴き入ってしまいます。

和波さんは2000年から2006年頃までバロックヴァイオリンとバロック弓でバッハに取り組んでおられたということですが,再びモダン楽器に戻り,バロックヴァイオリンでの経験を活かしてこのバッハ演奏を組み立てられたとのことです。私にはどのようにそれがこの演奏に反映されているのかはよくわかりませんでしたが,何度も聴いているとそういったことを超えた音楽の力を感じるようになってきました。

この演奏を聴いていると,「音楽とどう向き合っているか?」と問われている気分になります。レコード芸術誌2012年2月号のこのディスクの記事でシゲティの演奏との共通点について触れられていましたが,私は上記のような意味でシゲティの演奏を思い浮かべていました。この演奏をどう思うかは聴き手の姿勢次第という気がします。

録音ですが,ホールの響きが少し多めに取り入れられていますが,楽器音が分離良く明瞭に録られていて細かいニュアンスまで聴き取ることが出来ます。音色も自然です。残響が取り入れられていてもこれならまあ納得できます。
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