好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
自分の耳は信じられるのか?」の続きです。

「同じ音源を同じ装置を使い同じセッティングで聴いているはずなのに,聴く度に違う音に聴こえる」ことについて少し考えてみました。

まず心理的・身体的要因。その日の体調,疲れ具合。気温・湿度(五感に多少なりとも影響があるのでは?)。心理状態・精神状態。照明の差(色温度が変わると味覚が変わるという話もある)。その直前に何を聴いていたか。周囲雑音の大きさや音質。などなど,こんなことで聴こえ方が微妙に変わってくるのではないだろうか...

次に本当に音が違っているとしたら。気温差(特に発音体は温度によって物性が変わるはず)。湿度差(これも発音体の材質によっては特性に影響を受けるはず)。頭の微妙な位置の差・機器装着具合の差(複数の発音体からの位置関係が数センチずれただけで特に高域の位相やピークディップのパターンは大きく変化する)。周囲に置いてあるものが異なる(反射音パターンが変化し音が変わるはず)。電源電圧やその品質(コンセントの電圧は一日の間に数V変動することもある)。などなど,実際に音が変わる要因は実はたくさんあるのではないだろうか...

実際には複数要因が絡み合って音の聴こえ方に影響していると思います。自分の耳をどう見極めるか,ということもありますが,いかに自分の耳を信用して良い状況を作り出すか,というのもあるのではないでしょうか。

それにしても,人間の耳というのは敏感であり,鈍感でもある,両極端の性質がうまく組み合わさって働いているなぁと思います(※1)。

※1 「本当に音が違っているとしたら」に書いたことの多くは,比較的簡単にその特性差を音の物理量の差として観測可能です。しかし,人間はこういう差には鈍感で,こういうことに対してあまり神経質には反応しません。一方で,よくオーディオで語られる音質差は物理量として観測不可能(差が微小すぎて観測が難しい)のものがほとんどです。しかし,人によっては極めて敏感にこの差を捉えます。人間の能力というのは本当にすごいと思います。(このあたりがオカルトと言われる所以でしょう)

タグ : [ヘッドホン]

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