好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
stepner_bach_sonatas_and_partitas.jpg
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
ダニエル・ステップナー Daniel Stepner (Violin)
CRC 3283/3284 (P)(C)2013 Centaur Records, Inc. (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jp
CD試聴記」からの転載記事です。

この録音では三種類の楽器が使われています。
1) Sebastian Kloz, ca. 1740, Mittenwald, Germany (in Sonata I and Partita I)
2) Andrea Amati, 1641, Cremona, Italy (in Sonata II and Partita III)
3) Antonio Stradivari, 1693, Cremona, Italy (in Sonata III* and Partita II)
(*)録音テープのダメージのためPrestoのみAmatiで再録音されている

録音は1989年から2012年という長い年月にわたっています。録音場所は次の通りです。
1) the French Gallery of the Museum of Fine Arts (Sonata III and Partita II)
2) Slosberg Auditorium of Brandeis University (Sonata II and Partita III)
3) the Fraser Studio of WGBH, Boston (Sonata I)
4) Studio 941, Newton MA (Partita I)

あともう一つ特徴的なこととして,パルティータ第1番のCorrente, Sarabande, Tempo di Boreaについて, それぞれのDoubleも含め全て二部形式になっていますが,たとえばAABB, Doubleをaabbとすると, CorrenteはAaBb,SarabandeはAABaabAB,Tempo di BoreaはAabBと演奏したりと,普通の順番で演奏されていません。 なぜこのようにまぜこぜで演奏しているのか,理由は記載がなく不明です。

バロック・ヴァイオリンによる演奏ですが,奏法は極めてモダン的で力強く歯切れが良いのが特徴です。 なぜバロック仕様の楽器で弾いているのか,楽器の特性を活かしているとはあまり思えない演奏です。 ただ,そういった点と上述したパルティータ第1番の演奏順を除けば,中庸で無難な演奏と言えると思います。 パルティータ第2番とソナタ第3番は充実感がありますが,それ以外の曲はやや弾き込み不足という印象を受けます。

録音ですが,1989年から2012年という長い期間の間に録音されているためか,音質にはばらつきがありますし, 楽章毎に少しずつ印象が変わる曲もあります。 残響は少し多めで,総じて間接音が支配的であり,全体にくすんだ感じがします(そういう点においては統一感がある)。

せっかく三種類の名器?が使われているのですから,それらの楽器の音を堪能できるように, もっと直接音主体にクリアに録って欲しかったところです。

stepner_1.jpg stepner_2.jpg
Daniel Stepner and The Violins
この記事へのコメント
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://dominant7th.blog83.fc2.com/tb.php/760-b752a9b9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 Copyright © 好録音探求 All rights reserved. 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ