好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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バッハ:ゴルトベルク変奏曲(ギター編曲版)
ヨジェフ・エトヴェシュ József Eötvös
AKZENT, Bratislava 1997
EJ-01WZ 自主制作盤 (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV Onlineicon
演奏者のエトヴェシュ自身の編曲による演奏。カート・ラダーマーはこの曲を多重録音+専用ギターで楽譜に忠実に演奏しましたが,エトヴェシュはギター1本で多重録音なしの演奏です。ギター1本の制約上,ギターでの演奏を可能にするためにかなり音型を変更していますが,多声部は緻密に構成され音量バランスも考慮された上で演奏されていて原曲のイメージが見事に再現されています。ギター1本でここまで演奏できるのかと本当に驚きました。

しかし,多重録音という方法を使うことによってギターの制約から解放されて攻めの表現を行ったラダーマーに比べると,技術的な困難度のためか演奏はどちらかといえば守りに入っていて,ギター演奏としての凄さはあるものの,音楽としての面白さはラダーマーに一歩譲るように思います。また,リピートの省略が多いのも残念なところです。

録音ですが,残響をやや多めに取り入れていて明瞭感と高域の伸び,音色の透明さが失われているのが残念です。雰囲気は感じられるのですが,元々良く響く楽器なので残響がなくとも全く問題ないと思うのですが。それよりも演奏を克明に,ニュアンス豊かに録って欲しかったと思います。

このディスクは自主制作盤ということもあってか,現在は残念ながら入手性が良くないようです。
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