好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
私の録音についての考え方については,このブログでも以前より述べてきました(→「好録音について考える」をご参照ください)。前のエントリで紹介したNPR Music Tiny Desk Concertでは,私の理想とする環境と録音がほぼ実現されていると言っていいです。

例えば,このヒラリー・ハーンの出演したビデオです。(バッハの無伴奏ヴァイオリンから2つの楽章が演奏されています)



このような環境での録音ですから,残響は皆無です。しかし,楽器から発せられるニュアンス,タッチ,質感が残響や反射音に邪魔されることなく良く伝わってきます。オーディオ的なクオリティはさておき,この録音は距離感も適切ですし,音色や音の伸びも悪くなく,演出感もなし,かなり私の理想とする要件を備えています。私がこのブログで述べてきたことを理解していただく好例です。このように,ホールで録音されなくても,残響が全くなくても,それらは音楽性には関係がないことがこの例でもよくわかります。

我々一般人が生のクラシック音楽に触れられる機会は,ホールでのコンサートがほとんどですが,それがクラシック音楽を楽しむベストな環境かどうかはそれぞれの人の価値観によります。私の場合はホールで聴くよりも,このYouTube動画のような環境で聴く方がはるかに好きです。しかし残念ながらそんな機会はほとんどありません。そして,現在のクラシック音楽のディスクはホールでの録音に偏りすぎていて,メディアを通じてさえそのような楽しみ方が出来ないのが現状です。この動画のような録音がもっとあっても良いと思うのですけどね。現実には体験することが難しいことを体験させてくれるのもメディアの役割だと思いますので。

ちなみに,ニコラ・ベネデッティのビデオも公開されています。
Nicola Benedetti: NPR Music Tiny Desk Concert

この中で,バッハの無伴奏ヴァイオリンのシャコンヌを弾いていますが,長調の中間部が省略された中途半端な演奏で残念でした...

タグ : [YouTube]

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