好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
ほぼ1年前からヘッドホンの周波数特性を測定して公開していますが(→こちらです),その測定に使用する人工耳アダプターについては2014年1月20の記事「ヘッドホンの測定で人工耳アダプターを製作して試す」で紹介をしていました。

この人工耳アダプターは,先の記事でも紹介した,IEC60318-1という国際規格のものを参考にしています。

iec_60318-1_ear.jpg
図1 IEC 60318-1 Ear Simurator


この図1の窪みになっているVOLUME V1の部分を模したものが1年前に製作した人工耳アダプターですが,今回,もう少し似せようということで改良を加えました。この国際規格に沿った測定器としては,例えばBrüel & Kjær社のType 4153という測定器があります(→Brüel & Kjær Japanのページ)。ヘッドホンを測定する際には黒い部分の下にプレートを挟んでヘッドホンを載せられるようにします。今回の人工耳アダプターはこの時の形を模しました。図2のような形をしています。

mic5_artificial_ear_adapter_c1.jpg
図2 製作した改良版の人工耳アダプター


実際に測定に使ってみると,以前のアダプターに比べて3kHz~6kHzあたりが数dB音圧が高くなる傾向にあります(ただしヘッドホンの形状に依存するようです)。なお,規格に沿った本物の測定器は,実際に耳の特性に近づけるために測定器内に空間が設けられたりして音響インピーダンスを合わせるようにしているようです。さすがにここまでは出来ません(^^;。

いつもの通り,私のリファレンス機であるSennheiser HD580とHD25-1 IIの測定結果を示します。

mic4_sennheiser_hd580_c.jpg
図3 Sennheiser HD580の測定の様子


sennheiser_hd580_lch_20150124_512.png
図3 Sennheiser HD580 周波数特性
■SPL ■SPL[1] ■2nd D ■3rd D ■Impedance ■Impedance[2]
[1]人工耳アダプターなし / [2]非装着状態 / 測定環境


sennheiser_hd25-1_II_lch_20150124_512.png
図4 Sennheiser HD25-1 II 周波数特性
■SPL ■SPL[1] ■2nd D ■3rd D ■Impedance ■Impedance[2]
[1]人工耳アダプターなし / [2]非装着状態 / 測定環境


今後はこの改良型の人工耳アダプターを使って測定をしていきたいと思います。今まで測定したものについても時間があれば測定をし直してデータを入れ替えていく予定です。使用機材と構成のページも更新しました。

なお,この機会にグラフも変更しました。今までは音圧レベルの表示は実は1kHzでだいたい100dBくらいになるようにしていたのですが,新しい測定から1mW入力時の音圧レベルをそのまま表示するようにしました。これで能率も比較できると思います。1mWといってもインピーダンスにより電圧が変わりますのでご注意ください(たとえばHD580は300Ωなので約0.55V@1kHz,HD25-1 IIは70Ωなので約0.26V@1kHzとしています)。なお,図中の“2nd D”, “3rd D”はそれぞれ2次歪,3次歪を示しています。

タグ : [ヘッドホン]

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