好録音探求

 『演奏者の存在を身近に感じられる録音』を求めて・・・
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シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35(*)
チョン・キョンファ Kyung Wha Chung (Violin)
ズデニェク・マーツァル指揮/フランス国立放送管弦楽団
シャルル・デュトワ指揮/フランス国立放送管弦楽団(*)
1973年5月16日/1978年10月18日(*) シャンゼリゼ劇場,パリ
CDSMBA011 (P)(C)2015 Spectrum Sound (国内盤)
好録音度:★★★★☆(シベリウス),★★★★(チャイコフスキー)
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

スペクトラム・サウンド・レーベルのフランス国立視聴覚研究所提供による音源を使用したコンサート・ライヴ・シリーズ“Belle âme(ベルアーム)”シリーズから。

解説書に「絶頂期」と書いてあるのですが,まさにそのような演奏で,この鬼気迫る,感情の奔流に圧倒されます。特にシベリウス。こんな演奏,ライヴでしか聴けないのではないでしょうか。傷もいろいろとありますが,そんなことは全く気になりません。チャイコフスキーでは第1楽章が終わって拍手が湧き起こるのですが,拍手したくなる気持ちもよくわかります。一聴の価値ありです。

録音はシベリウスが良好で,ヴァイオリンの激しく潰れる寸前の音色を生々しく捉えています。一方オーケストラはやや控えめで少し物足りなさはありますが,かえってソロを浮き立たせてもいるので協奏曲の録音としては悪くないと思います。それに比べるとチャイコフスキーはソロが引っ込み気味で明瞭度も良くなく,ニュアンスが聴き取りにくいです。普通の部類には入ると思いますが,シベリウスの録音が良いだけに,相対的に悪く聴こえてしまいます。少し残念です。
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